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DeNAに黄金バッテリー誕生の予感…小園健太と松尾汐恩にかかる期待

2023 3/11 06:00SPAIA編集部
DeNAの小園健太と松尾汐恩,ⒸSPAIA
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小園は開幕一軍アピール、松尾は二軍で経験積む

DeNAの2021年ドラフト1位・小園健太投手(19)が3月5日の西武とのオープン戦で1イニングをわずか8球で三者凡退に抑えた。入団2年目にして本拠地・横浜スタジアムで初登板。開幕一軍に向けてアピールした。

小園は市和歌山高時代から注目されていた本格派右腕。身長185センチ、体重90キロの堂々の体格で、三浦大輔監督が現役時代から長年背負っていた背番号18を継承した。

ルーキーイヤーの2022年は二軍で3試合に登板し、4.2回3安打1奪三振1失点(自責0)。一軍に上がることはなかったが、2年目は飛躍が期待されている。

一方、2022年ドラフト1位で入団したのが松尾汐恩捕手(18)。大阪桐蔭高で4季連続甲子園に出場し、計5本塁打をマークした強肩強打の捕手だ。現在は二軍の春季教育リーグに出場して経験を積んでいる。

2年連続ドラフト1位で高校生の投手と捕手を指名したことで、期待されるのが「黄金バッテリー」の結成。ロッテの2019年ドラフト1位・佐々木朗希と2021年ドラフト1位・松川虎生がバッテリーを組んで完全試合を達成したこともあり、早く一軍でバッテリーを組む姿を見たいファンも多いだろう。

江夏豊と田淵幸一、千賀滉大と甲斐拓也

長いプロ野球の歴史上で代表的な「黄金バッテリー」のひとつが阪神の江夏豊と田淵幸一だろう。江夏は大阪学院大高から1966年ドラフト1位で入団し、2年後の1968年ドラフト1位で法政大から入団した田淵とバッテリーを組んだ。

江夏が南海に移籍する1975年まで7年間、様々な名シーンを生んだ。特に1971年オールスターゲームの9連続三振は語り草だ。

最近ではソフトバンクの千賀滉大と甲斐拓也も「黄金バッテリー」と呼んでいいだろう。2010年ドラフトの育成4位で入団した千賀と6位で入団した甲斐は、ともに高卒でプロ入りした同学年。しかも育成から日本を代表するプレーヤーに成長するなど共通点も多い。

小園と松尾は2月18日に行われた阪神との練習試合でバッテリーを組み、1回無失点に封じた。小園は3月11日の中日戦(横浜)で初先発する予定。今後、順調に成長すれば幾度となく2人の雄姿を見られるはずだ。DeNAの「黄金バッテリー」誕生が待ち遠しい。

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