「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

DeNA歴代投手の通算勝利数ランキング 三浦大輔監督が172勝で3位、現役トップは今永昇太

2023 1/12 11:00SPAIA編集部
DeNAの三浦大輔監督,ⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

歴代1位は平松政次、2位は秋山登

2022年、開幕直後に躓きながら猛烈な追い上げでヤクルトと優勝争いを演じたDeNA。最終的には2位となったが、三浦大輔監督は球団(前身含む)生え抜きの監督として初のAクラス入りを成し遂げた。三浦監督は現役時代にエースとして活躍し、横浜一筋25年間で通算172勝を挙げた。これは球団に在籍した投手の中で歴代3位に相当する数字である。

では、歴代の通算最多勝は誰だろうか。DeNA在籍時の通算勝利数ランキング(前身球団含む)を紹介する。

DeNA投手の歴代通算勝利数ランキング


歴代1位は平松政次の201勝だ。岡山東商高から日本石油を経て1966年の第2次ドラフト2位で大洋(DeNAの前身球団)に入団。切れ味抜群の「カミソリシュート」を武器に70年には自己最多の25勝で最多勝を獲得し、沢村賞も受賞した。

71年も17勝で2年連続での最多勝を達成。3年目の69年から12年連続2桁勝利をマークするなど、長年エースとして活躍し、84年限りで現役を引退した。

2位は秋山登の193勝。岡山東高から明治大を経て1956年に大洋へ入団すると、1年目から25勝を挙げ新人王を獲得。そこから4年連続で20勝利以上、9年連続で2桁勝利をマークした一方、入団から4年連続リーグ最多敗戦も記録した。これはNPBの最長記録となっている。

また、入団から9年連続50試合以上登板とフル回転で働き、67年に現役を引退。引退後も大洋でコーチ、監督を務め、ホエールズ一筋を貫いた。2004年に野球殿堂入りしている。

野村弘樹が左腕最多の101勝で7位

3位は172勝の三浦大輔。高田商高から1991年ドラフト6位で入団すると、6年目の97年に初の2桁となる10勝をマーク。翌98年に自己最多の12勝を挙げ38年ぶりのリーグ優勝、日本一に貢献した。

横浜一筋25年で7度の2桁勝利を記録し、2016年に現役を引退。その後は、球団のスペシャルアドバイザーを経て、19年に一軍投手コーチ、20年に二軍監督を歴任し、21年から一軍監督を務めている。

4位は遠藤一彦の134勝。学法石川高から東海大を経て1977年ドラフト3位で大洋へ入団すると、2年目に12勝を挙げ、初の2桁をマーク。6年目の83年には18勝、16完投で最多勝を獲得し、沢村賞も受賞した。翌84年にも17勝で2年連続最多勝を獲得するなど6年連続で2ケタ勝利を記録。92年限りで現役を引退した。

5位は128勝の斉藤明夫。花園高から大商大を経て1976年ドラフト1位で大洋へ入団すると、1年目に8勝を挙げて新人王を受賞。翌78年に初の2桁となる16勝をマークすると、そこから3年連続で2桁勝利を記録した。88年に100勝100セーブを達成し、93年限りでユニフォームを脱いだ。

6位は高橋重行で121勝。千葉商高を中退し、62年に大洋へ入団すると、3年目の64年に17勝を挙げ、新人王を受賞。翌年も21勝を挙げるなど5年間で4度の2桁勝利を記録するなど19年間の現役生活を送り、80年限りで現役を引退した。

7位は101勝の野村弘樹。PL学園高で甲子園春夏連覇達成した左腕は、1987年ドラフト3位で大洋へ入団した。3年目の90年に初の2桁となる11勝を挙げると、翌91年にも2年連続二桁となる15勝をマーク。97年には自己最多の17勝を挙げ、最多勝を獲得した。

98年にはチームトップの13勝を挙げ、3年連続2桁勝利をマークし、球団38年ぶりのリーグ優勝、日本一に貢献。2002年限りで現役を引退した。

横浜、楽天で日本一達成した斎藤隆が8位

8位は斎藤隆の87勝。東北高から東北福祉大を経て1991年ドラフト1位で大洋に入団した右腕は、5年目の96年に10勝を挙げ、初の2桁勝利をマーク。98年には13勝5敗1セーブの好成績で球団38年ぶりのリーグ優勝、日本一に貢献した。

2005年オフにメジャー挑戦を目指して自由契約となり、ドジャースへ移籍。リリーフ投手として5球団を渡り歩き、12年オフに地元宮城の楽天へ入団し日本球界に復帰。13年には球団初の日本一にも貢献し、15年限りで現役を引退した。22年からはDeNAの一軍チーフ投手コーチを務めている。

9位には83勝の稲川誠。福岡県立修猷館高から立教大、富士製鐵室蘭を経て1962年に大洋へ入団。1年目から12勝を挙げると、2年目の64年に26勝、3年目にも21勝と2年連続20勝を達成。5年連続2桁勝利を記録したが、肩を痛めた影響により7年で現役を引退した。

引退後は大洋、横浜、DeNAで投手コーチを19年、スカウトを16年、寮長を7年務め、選手の発掘、育成に尽力した。

10位は山下律夫で77勝。松山商高から近大を経て1966年の第2次ドラフト1位で大洋に入団し、3年目の69年に初の2桁となる15勝をマークした。76年まで10年間で3度の2桁勝利を記録。同年オフにトレードでクラウンライター(現西武)へ移籍した。

現役では昨年11勝を挙げた左腕エースの今永昇太が57勝でトップ。残念ながら10位以内には届かなかったが、ここからどこまで勝ち星を伸ばすことができるだろうか。まずは、野村弘樹以来の左腕での100勝達成を期待したい。

【関連記事】
現役投手の日米通算勝利数ランキング、楽天・田中将大が200勝へカウントダウン
巨人投手の通算勝利数ランキング、117勝の菅野智之は歴代15位に浮上
阪神タイガース歴代名投手の通算勝利数ランキング、青柳晃洋が50勝到達