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DeNA・山﨑康晃、チームの浮沈を握る守護神が目指す横浜優勝と通算250セーブ

2023 2/12 06:00SPAIA編集部
DeNAの山﨑康晃
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ⒸSPAIA

横浜で207セーブ積み上げた山﨑康晃

昨年は2位と躍進したものの、惜しくもリーグ優勝には届かなかったDeNA。今季25年ぶりの優勝を狙う上で欠かせない戦力が、9年目を迎える守護神・山﨑康晃だろう。

昨季は3年ぶりにクローザーへ返り咲き、自己最多タイの37セーブを挙げた。プロ1年目の2015年からセーブを積み上げ、史上最年少で200セーブを達成。名球会入りの条件でもある通算250セーブまで「43」にまで迫っている。

メジャーへの思いは封印した。昨年11月、横浜スタジアムで行われたファンフェスティバルで、チームへの残留をファンの前でサプライズ発表。涙ながらに語っていたその姿からは、苦悩の末の決断だったことがうかがえる。

契約更改では、球団と6年契約を結んだ。球団では選手時代の三浦大輔監督、宮崎敏郎と並ぶ超大型契約で、事実上の“生涯横浜”宣言。通算407セーブの岩瀬仁紀、381セーブの佐々木主浩、313セーブの高津臣吾の3人しか達成していない偉業達成へ、球団も全力で後押ししてくれている。

ただその胸中は「優勝したい」と思いはシンプルだ。勝利のバトンを受け取り荒れたマウンドで、全力でチームのために腕を振る。そして、ハマスタのマウンドで喜びを分かち合う日を夢見ている。

目指すは絶対的守護神、そして優勝へ

昨季は守護神として君臨した山﨑だが、そこまでには苦しい道程もあった。20年は不調のためクローザーを三嶋一輝に譲り、わずか6セーブ。初めて1ケタ台のセーブ数に終わった。翌21年も中継ぎとして60試合に登板し、3勝2敗1セーブ27ホールド。シーズン終盤にクローザーに返り咲いたが、定着はできなかった。

その間にイキのいい若手も育ってきている。昨季12球団最多の71試合に登板し、防御率1.72、球団新記録の42ホールドポイントを挙げた伊勢大夢もその1人。昨年の段階から抑え奪取を目標に掲げていた右腕は、任されたポジションはセットアッパーだったが、キャリアハイの数字を残した。

その他にも、自身が不振の間にクローザーを務めていた三嶋一輝や大卒2年目の昨年リリーバーに転向し、5勝1敗15ホールド、防御率3.00と活躍した入江大生ら、どんどんと下から突き上げてきている。

大型契約を結んだからといって、うかうかはしていられない。春季キャンプでは精力的に投げ込みを行っている。その左胸には「C」の文字。今季から投手キャプテンを任されることになった。クローザーを外れた20年、21年はBクラス、復帰した昨年はAクラスとチームの浮沈を握る存在と言っても過言ではない。

悩み抜いた末、このチームで優勝するために残留を決断した右腕。今季もハマスタ名物「ヤスアキジャンプ」とともにマウンドへ上がり、横浜優勝のために躍動する。

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