3年連続オリックスと開幕戦で対戦
西武の開幕投手が髙橋光成投手(26)に決定した。2021年から3年連続3度目の大役。球団では2016年から3年連続で務めた菊池雄星以来、8人目(前身球団含む)の3年連続での開幕投手となる。
昨季は26試合に登板して、ともにリーグ2位となる12勝(8敗)、防御率2.20の好成績で、キャリアハイの数字を残した。今春キャンプも順調に調整。松井稼頭央監督から自身の背番号「13」にちなんで、2月13日13時13分ほぼ13秒に、大役を託された。
開幕戦の相手は昨季日本一チームのオリックス。髙橋はこれまでに務めた2度の開幕投手で、いずれもオリックスと対戦しており、三たびの対戦となる。過去2年の成績は以下の通り。
21年3月26日【メットライフ(現ベルーナ)ドーム】 7.1回3失点 勝利投手
22年3月25日【ベルーナドーム】 7回2失点 敗戦投手
2度とも相手エースの山本由伸と投げ合い、1勝1敗と五分の成績。山本は侍ジャパンのメンバーとしてWBCを戦うため、3年連続での対決の可能性は低いが、今年も猛牛打線相手に好投を見せ、松井新監督の初陣を飾りたいところだ。
西武の歴代開幕投手一覧
球団が創設された1950年から歴代の開幕投手は以下の通りとなっている。
1950年 木下勇
1951年 武末悉昌
1952年 川崎徳次
1953年 川崎徳次
1954年 太田正男
1955年 長坂衛
1956年 河村久文
1957年 島原幸雄
1958年 河村久文
1959年 島原幸雄
1960年 稲尾和久
1961年 稲尾和久
1962年 稲尾和久
1963年 稲尾和久
1964年 田中勉
1965年 田中勉
1966年 田中勉
1967年 田中勉
1968年 池永正明
1969年 与田順欣
1970年 池永正明
1971年 高橋明
1972年 高橋明
1973年 加藤初
1974年 三浦清弘
1975年 東尾修
1976年 東尾修
1977年 東尾修
1978年 山下律夫
1979年 東尾修
1980年 東尾修
1981年 東尾修
1982年 森繫和
1983年 高橋直樹
1984年 東尾修
1985年 東尾修
1986年 東尾修
1987年 東尾修
1988年 工藤公康
1989年 工藤公康
1990年 渡辺久信
1991年 渡辺久信
1992年 工藤公康
1993年 渡辺久信
1994年 郭泰源
1995年 郭泰源
1996年 新谷博
1997年 西口文也
1998年 西口文也
1999年 西口文也
2000年 松坂大輔
2001年 松坂大輔
2002年 松坂大輔
2003年 松坂大輔
2004年 松坂大輔
2005年 松坂大輔
2006年 西口文也
2007年 西口文也
2008年 涌井秀章
2009年 涌井秀章
2010年 涌井秀章
2011年 涌井秀章
2012年 涌井秀章
2013年 岸孝之
2014年 岸孝之
2015年 牧田和久
2016年 菊池雄星
2017年 菊池雄星
2018年 菊池雄星
2019年 多和田真三郎
2020年 Z.ニール
2021年 髙橋光成
2022年 髙橋光成
2023年 髙橋光成
松坂大輔の6年連続が最長、東尾修の10度が最多
連続では日米通算170勝を挙げた松坂大輔の6年が最長。松坂の横浜高校の後輩、涌井秀章(現中日)が5年連続で2位となっている。回数では通算251勝を記録した東尾修の10度が最多。球団歴代1位の通算276勝を挙げた稲尾和久は、4度(4年連続)開幕投手を務めた。
1980年代後半から90年代前半の黄金期にエースとして活躍した渡辺久信GMは3度。通算182勝を挙げ、現在ファーム監督を務める西口文也は3年連続を含めて5度、前エースの菊池雄星は3度大役を務めている。
現役トップとなる通算55勝を挙げている髙橋には、球団史に残る名投手たちの仲間入りを果たすためにも、さらなる飛躍が期待される。まずは今季の開幕戦、3月31日オリックス戦(ベルーナドーム)で勝利し、通算での勝ち越しを狙いたい。昨年の日本一チームを相手にどんな投球を見せるのか注目だ。
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