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西武、帝京大とパートナーシップ締結 選手のけが予防、パフォーマンス向上目指して連携

2023 1/30 16:49SPAIA編集部
西武と帝京大学がパートナーシップ締結,球団提供
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球団提供

専門スタッフの派遣、整形外科クリニックを開業

西武は30日、学校法人帝京大学とスポーツ医科学サポートに関するパートナーシップを締結したことを発表した。

スポーツ医科学分野の強化による選手のコンディショニング管理と、選手一人ひとりの能力を最大限に発揮できる環境づくりが目的で、選手の「けがの予防」「けがからの早期回復」「パフォーマンス向上」を目指し、2023シーズンから連携して取り組む。パートナーシップの締結期間は、2023年4月から3年間となる。

球団ではチーム強化策のひとつとして、かねてより動作解析や栄養指導などスポーツ医科学分野の強化に取り組んできた。今回のパートナーシップにより、帝京大学スポーツ医科学センターからさまざまな専門分野を持つスタッフを派遣してもらい、さらなる強化を図る。

球団本部チーム統括部内に「ハイパフォーマンスグループ」を新設。けがの治療や復帰後のけが予防などに関して、各分野の専門スタッフの意見などを総合的に判断して、最適な方針を選手やスタッフにフィードバックする体制を整える。また、パフォーマンス向上の面においても、フィジカルテストなどでのデータ測定と評価、その結果に基づくトレーニングの計画と実行のサイクルで一貫性のあるサポートを目指す。

帝京大学から球団に派遣されるスタッフは、同グループを統括する「ハイパフォーマンスディレクター」1名、「チームドクター」4名、「理学療法士」1名、「管理栄養士」1名、さらに新たなポジションの「ハイパフォーマンスアナリスト」1名の計8名。

ハイパフォーマンスアナリストは、フィジカルや動作解析のデータから選手のパフォーマンスを評価する役割を担う。将来的には疲労やけがからの回復具合をチェックし、シーズンをフルで戦い抜くコンディション作りを指導する予定だ。

また、西武ライオンズと帝京大学、アスリートメッド株式会社が協力し、2024年春にベルーナドーム向かいに「ライオンズ整形外科クリニック」も開業。帝京大学から派遣される球団のチームドクターが院長を兼任し、チームのサポートと共にこれまで培ったノウハウや高度な医療サービスを地域住民にも提供する。

〇松井稼頭央監督コメント
「チーム強化、常勝軍団の再建に向けて、帝京大学さまとパートナーシップを締結させていただくことが決まり、非常に心強く感じています。スポーツ医科学分野の強化は、シーズンを通してコンディションを調整し、高いパフォーマンスを発揮する助けになると考えております。
また、クリニック開設によって選手の定期的な検査が身近なものになり、けがの予防や、けがをしたときにリハビリまで一気通貫して手厚いサポートを受けられるのもうれしいです。リーグ優勝、日本一に向けてチーム一丸となって今シーズンを戦ってまいります」

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