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楽天イーグルス投手の通算勝利数ランキング 歴代トップは通算112勝の田中将大

2023 1/29 11:00SPAIA編集部
楽天の田中将大,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

歴代1位は日米通算190勝の田中将大

楽天の田中将大が大記録達成を目前に控えている。2021年に楽天へ復帰した右腕は、2年間で13勝を積み上げ、日米通算190勝に到達。2023年シーズンは200勝まであと「10」となったプロ17年目のベテラン右腕の偉業達成に注目が集まる。

これまで積み重ねた190勝の内訳はNPB:112勝、MLB:78勝で、NPBでの112勝はすべて楽天に所属して記録したものだ。では、これまでの球団史の中で最多の勝利を挙げた投手は誰だろうか。楽天在籍時の通算勝利数ランキングを紹介する。

楽天イーグルス投手の歴代通算勝利数ランキング


歴代1位はもちろん田中将大の112勝だ。2006年高校生ドラフト1巡目で入団すると、高卒ながら1年目から11勝を挙げ、新人王に輝いた。11年には19勝5敗、防御率1.27の成績で、最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手3冠を獲得し、沢村賞も受賞した。

13年にはシーズン24連勝のNPB新記録を樹立するなど絶対的エースとして君臨し、球団初のリーグ優勝、日本一に貢献した。この年のオフにポスティング制度でヤンキースへ移籍。20年まで7年間で78勝を挙げ、21年から楽天に復帰している。

2位は106勝で則本昂大。2012年ドラフト2位で入団すると、1年目から15勝を挙げ、球団初のリーグ優勝、日本一に貢献。新人王も受賞した。2年目以降も田中が抜けた後のエースとして投手陣を引っ張り、18年まで6年連続2桁勝利をマーク。10年目の22年には通算100勝も達成した。田中に追いつき追い越せで、球団初の200勝達成へ突き進む。

初代エースの岩隈久志が3位

3位は65勝で岩隈久志だ。1999年に堀越高からドラフト5位で近鉄に入団し、2003、04年と2年連続15勝をマーク。近鉄の若きエースとして将来を嘱望されていたが、05年に球団が吸収合併され、楽天へと移籍した。

楽天ではエースとして球団初の開幕投手を任され、球団初勝利投手に。08年には21勝4敗、防御率1.87で最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手3冠を達成し、沢村賞も受賞した。11年オフに海外FA権を行使してマリナーズへ移籍し7年間で63勝をマーク。18年オフに巨人へ移籍し、20年限りで現役を引退した。

4位は辛島航で55勝。飯塚高から2008年ドラフト6位で入団した左腕は、4年目の12年に初先発初勝利を挙げるなど8勝をマークした。以降も先発としてコンスタントに活躍を続け19年に自己最多の9勝を記録。21年に上半身のコンディション不良で、10年ぶりに一軍登板なしに終わるが、翌22年に復活して6勝を挙げている。

5位は51勝で美馬学。身長169センチと小柄ながら右腕は、最速153キロ超の直球とスライダー、シュート、フォークなどを投げ分け、2年目から先発ローテーションに定着。7年目の2017年には11勝を挙げ、自身初の2桁勝利もマークした。19年オフにFA権を行使して、ロッテへ移籍。通算では77勝を挙げている。

6位は46勝で岸孝之と塩見貴洋が並んでいる。岸は名取北高から東北学院大を経て2006年の大学生・社会人ドラフト希望入団枠で西武に入団し、10年間で103勝をマーク。16年オフに海外FA権を行使して、地元東北に本拠地を置く楽天へ移籍した。楽天でも18年に防御理宇2.72で最優秀防御率を獲得するなど安定した投球を見せ、6年間で46勝を積み上げている。

塩見は帝京第五高から八戸大を経て2010年ドラフト1位で入団。1年目から9勝を挙げ将来のエース候補として期待された。だが、2年目以降はケガに苦しみ、規定投球回をクリアしたのは16年の1度のみ。ベテラン左腕の復活が待たれる。

球団最多625登板の青山浩二が9位

8位は永井怜で43勝。東農大二高から東洋大を経て2006年大学生・社会人ドラフト1巡目で入団し、3年目の09年に13勝、翌10年に10勝と2年連続2桁勝利を挙げ、エース格として活躍した。しかし、11年に右肩を故障して以降は低迷し、15年に現役を引退。引退後も球団に残り、22年からは二軍投手コーチを務めている。

9位は42勝の青山浩二。函館工高から八戸大を経て2005年大学生・社会人ドラフト3巡目で入団し、先発、中継ぎ、抑えと様々な役割をこなした。楽天一筋15年で40登板以上を10度、50登板以上を7度記録。通算625試合に登板し、球団創設期から投手陣を支えた。20年限りで現役を引退している。

10位は小山伸一郎の24勝。小山は1996年ドラフト1位で中日に入団するも一軍に定着できず、2004年オフに新しく誕生した楽天へ移籍した。すると、主に中継ぎで出場機会を得ることに成功。07年には30試合で防御率0.58の好成績で、一時的に抑えも務めた。

08年からはセットアッパーに定着し、5年連続で50試合以上に登板。13年には球団初のリーグ優勝&日本一にも貢献した。15年に現役を引退し、16年からは一軍、二軍の投手コーチを歴任している。

トップ10の顔ぶれは以上の通りとなった。球団の歴史が浅いこともあり、現役投手が6人ランクインした。田中将大の日米200勝に注目が集まるが、球団初の150勝、200勝を達成する投手の誕生にも期待したい。

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