高校通算53本塁打のスラッガー
オリックスの新人合同自主トレが13日、大阪市此花区の杉本商事バファローズスタジアム舞洲でスタートした。この日はキャッチボールやティー打撃など軽めのメニューだったが、いきなり強心臓ぶりを見せつけたのはドラフト2位・内藤鵬(日本航空石川高)だ。
終了後の囲み取材で3位の盛岡中央高・齋藤響介や5位の富島高・日高暖己らが「緊張しました」と初々しい表情を見せたのとは対照的に「初めて同期入団の選手たちといい練習ができました。コミュニケーションを取ってきたので緊張はしなかったです」と堂々の受け答え。入寮してまだ3日しか経っていないが、その口調や毅然とした態度は高卒ルーキーとは思えない。
自慢のパワーで高校通算53本塁打をマークしたスラッガー。同じ石川・星稜高出身の松井秀喜氏が高校時代に放った60本塁打を超えられなかったため、プロでは大先輩の日米通算507本塁打を超えることを目標に掲げる。
視察に訪れた中嶋聡監督にも挨拶し、「ケガしないように」と言葉をかけられた。「同期には負けたくない。自分が一番活躍したいです」と意気込んでおり、存在感はルーキーの中でもキラリと光っている。
下山真二チーフスカウトが「逆方向(ライト)に場外ホームランを打てる選手はなかなかいない。おかわり君みたいになるかも」と西武・中村剛也の名前を出すほど期待の高い大砲候補。「打撃でアピールしたい」と意気込む18歳の今後が楽しみだ。
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