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田中正義がFA近藤健介の人的補償で日本ハム移籍、北の大地で復活なるか

2023 1/11 17:00SPAIA編集部
日本ハムに移籍する田中正義,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

ドラフト5球団競合もプロ6年で未勝利

ソフトバンクは11日、日本ハムからFAで獲得した近藤健介外野手(29)の人的補償として田中正義投手(28)が日本ハムへ移籍すると発表した。

年俸上位3位以内の選手がFA移籍した場合、旧球団は金銭のみの補償(旧年俸の80%)、もしくは人的補償及び金銭補償(旧年俸の50%)を要求できる。人的補償を要求した場合は、昨秋のドラフトで指名した新人選手と外国人選手を除いた支配下選手の中から28人までプロテクトできる(育成選手は補償対象外)。今回はプロテクトから漏れた田中を日本ハムが指名したわけだ。

田中は創価大時代の2016年ドラフトで5球団競合した右腕。しかし、入団後はケガもあって伸び悩み、プロ6年間で34試合に登板して2ホールドを挙げたのみで未勝利だ。

ただ、18試合に登板して防御率2.16をマークした2021年から昨年のキャンプ、オープン戦にかけて好調だった。球威抜群のストレートは打者のバットの上を通過し、素質の片鱗をのぞかせた。結果的には昨季開幕直前に右肩痛で離脱したが、万全の状態なら「大化け」の可能性を秘めている。

田中は「連絡を受け正直驚きましたし、まだ心の整理はついていませんが、日本ハムに戦力として選んで頂き光栄に思っています。ホークスの皆さんには、なかなか結果が出ない僕をこれまで支えて頂き、本当に感謝しています。寂しい気持ちはありますが、新天地のマウンドを通して自分の気持ちを表現できるよう、これからも懸命に努力していきたいと思います。ホークスファンの皆さん、6年間応援ありがとうございました」とコメントした。

今オフはメディア露出を控えて“本気モード”の新庄剛志監督の下、復活を果たせるだろうか。7年目を迎える5球団競合右腕に注目だ。

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