キャリアハイの昨季からさらなる飛躍誓う清宮幸太郎
2023年の干支は「卯」。プロ野球選手の年齢でいえば24歳となる1999年生まれ、36歳のベテランになる1987年生まれが年男だ。各球団、どんな選手が年男になるのか注目してみたい。今回は日本ハムの年男たちを紹介する（支配下選手のみ）。
新庄剛志監督就任1年目の昨季、9年ぶりの最下位に沈んだ日本ハム。2年目となる2023年は新球場「エスコンフィールド北海道」に本拠地を移転し、心機一転、巻き返しを図る。
その新球場の顔として期待されるのが、早稲田実業高から2017年ドラフト1位で入団した清宮幸太郎だ。5月に24歳を迎える年男は昨季、自己最多となる129試合に出場。打率は.219と確実性を欠いたが、チーム最多の18本塁打＆55打点をマークし、初めてシーズン規定打席をクリアするなど進境著しい1年となった。
ただ、首脳陣に我慢して起用してもらった面もあり、まだレギュラーを確約されるような立場ではない。同学年のドラフト1位、ヤクルト・村上宗隆は昨季、史上最年少で三冠王に輝いた。実績で大きく水をあけられ、忸怩たる思いもあるだろう。今季、圧倒的な成績を残して自他ともに認める主砲へと飛躍することができるか。
1年目フル稼働でチーム支えた北山亘基も年男
大卒2年目の北山亘基も年男。昨年は球団66年ぶり2人目の新人開幕投手を務めるなど、1年間一軍に帯同して中継ぎ、抑えとフル回転。チーム最多の55試合に登板して3勝5敗16ホールド9セーブ、防御率3.51の好成績を残した。
平均球速が150.4キロと球威抜群のストレートで一軍のバッターたちに真っ向勝負を挑み、奪三振率10.17をマークした。課題の制球力に磨きをかけ、今季も1年間一軍でフル稼働し、チームの勝利に貢献する。
同じく大卒2年目の長谷川威展も今年、年男を迎える。金沢学院大から6位で入団した変則左腕は昨季、故障もあり一軍ではわずか2試合の登板に終わったが1ホールド、2奪三振を記録。二軍でも10登板で防御率1.80、奪三振率12.60をマークし、実力の片鱗を示した。今季は万全の状態をキープし、一軍定着を狙う。
2017年ドラフト3位で入団した田中瑛斗も1999年生まれの年男だ。2020年7月に右肘関節鏡視下手術を受けた影響もあり、昨年は育成選手でのスタートとなったが、7月1日に支配下へ再昇格。７日のロッテ戦（ZOZOマリン）でプロ初先発初勝利も飾った。ケガに苦しんだ6年目右腕が、有り余る才能を一気に開花させることができるか注目だ。
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