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西武の2023「年男」 先発候補の隅田、平良、浜屋に正捕手候補の古賀ら新チームのキーマン目白押し

2023 1/3 06:00SPAIA編集部
西武の2023「年男」,ⒸSPAIA
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隅田、平良、浜屋が先発ローテ争い

2023年の干支は「卯」。プロ野球選手の年齢でいえば24歳となる1999年生まれ、36歳のベテランになる1987年生まれが年男だ。各球団、どんな選手が年男になるのか注目してみたい。今回は西武の年男を取り上げる(支配下選手のみ)。

6年間指揮を執った辻発彦監督が昨季限りで退任した西武。2023年から松井稼頭央新監督の下、4年ぶりの優勝を目指す中、今年24歳を迎える年男たちに新生ライオンズのキーマンが目白押しだ。

投手では、隅田知一郎、平良海馬、浜屋将太の3人が先発ローテ―ションを争う。隅田はルーキーイヤーの昨年、悔しいシーズンとなった。開幕2戦目に先発し、7回1安打無失点でプロ初登板初先発初勝利を飾る好スタートを切るも以降は1勝も挙げることができず。パ・リーグ新人初の10連敗、8月には中継ぎも経験するなど、1勝10敗、防御率3.75の成績に終わった。

打線の援護に恵まれなかった面もあるが、自身のパフォーマンス自体も尻すぼみだった感は否めない。今季は平良海馬が先発転向するなど、昨季よりも先発ローテーションの争いは激しさを増す。1年間戦い抜ける身体を作り上げ、再び先発ローテを勝ち取り、2年目の逆襲を期す。

平良も今年24歳を迎える年男。昨季は61試合に登板して1勝3敗34ホールド、防御率1.56の圧巻の成績で、同僚の水上由伸とともに最優秀中継ぎのタイトルを獲得。3年連続で50試合以上に登板して防御率はすべて2点未満と、絶対的なセットアッパーとして君臨した。

だが、今季はかねてから希望していた先発へ転向。3年前にも先発に挑戦したが、春先の練習試合で3回5失点と炎上し、当時の辻監督に失格のらく印を押された。それから2年間一軍の舞台で経験を積み、球質や投球術を磨いた剛腕のピッチングに注目が集まる。

2019年ドラフト2位で入団した浜屋将太も1999年生まれだ。三菱日立パワーシステムズから即戦力左腕として期待されて入団したが、3年間で4勝。昨季は隅田と佐藤隼輔の新人左腕コンビが揃って一軍で活躍する中、初の一軍登板ゼロに終わった。今季はキャンプ、オープン戦でアピールし、再び先発ローテ争いに加わりたい。

昨年、育成2年目で支配下を勝ち取った赤上優人も今年24歳を迎える年男。このオフに右ひじ手術を受けたため開幕には間に合わないが、早期復帰し、初の一軍登板を果たしたい。

西武の隅田知一郎

古賀悠斗は正捕手獲りなるか

野手の年男で最注目は古賀悠斗だろう。昨年は新人捕手ながら20試合でスタメンマスクをかぶり、昨年2ケタ勝利を挙げた與座海人や昨季限りで引退した内海哲也の相棒を任され、一軍の舞台で貴重な経験を積んだ。

このオフ、正捕手だった森友哉が国内FA権を行使してオリックスに移籍したため、今季は4年目の柘植世那とともに正捕手候補に挙げられる。攻守ともにアピールを重ね、首脳陣の信頼を勝ち取り、正捕手の座を掴みたい。

6年目を迎える西川愛也も卯年生まれ。プロ3年目の2020年に一軍デビューを果たしたが、3シーズンで放った安打は20年に記録したプロ初安打のみ。昨季も30打席無安打で、59打席連続無安打の野手ワースト記録に並んでしまった。

チームは昨年のドラフト1位で蛭間拓哉を獲得するなど重点的に外野手を補強。残されたチャンスは少ないだけに、背水の覚悟でレギュラー獲りに挑む。

西川と同期入団の高木渉も並々ならぬ覚悟で今季に臨む。昨季はイースタン・リーグで15本塁打を放ち本塁打王に輝いたが、一軍では13試合に出場して打率.111、0本塁打、1打点だった。持ち前の長打力を生かして外野のレギュラー争いに割って入りたい。

古賀と同期入団の中山誠吾は、昨年一軍では1試合のみ出場。二軍でも44試合に出場して、打率.149、2本塁打、16打点に終わった。まずは二軍で研鑽を積み、一軍で通用する武器を見つけたい。

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