初の二桁本塁打目指す安田尚憲
2023年の干支は「卯」。プロ野球選手の年齢でいえば24歳となる1999年生まれ、36歳のベテランになる1987年生まれが年男だ。各球団、どんな選手が年男になるのか注目してみたい。今回はロッテの年男たちを紹介する(支配下選手のみ)。
2022年リーグ5位に沈み吉井理人新体制で再起を図るロッテでは、打線の中心として期待される安田尚憲が年男を迎える。
履正社高から2017年ドラフト1位で入団した安田は5年目の昨季、開幕こそ二軍で迎えたが、自己最多となる119試合に出場して打率.263、9本塁打、47打点をマーク。前半戦は苦しみながら、後半戦は引っ張る打球が増え、8月に月間打率.320、8・9月の2か月で7本塁打を放ち挽回した。
打率、本塁打でキャリアハイの成績を残したが、将来の主砲として期待されながら、ここまでプロ5年間で二桁本塁打が1度もないのは寂しいところ。同学年のドラ1であるヤクルト・村上宗隆は昨季56本塁打で三冠王、日本ハム・清宮幸太郎もチームトップの18本塁打を放ち、大砲の片鱗を示し始めている。
吉井新監督からも「最低でも25本塁打」と発破をかけられている。今季は押しも押されもせぬロッテの4番へと成長し、自身初の優勝へとチームを導きたい。
21年の盗塁王・和田、ベテラン角中も年男
大卒2年目の池田来翔も年男。ルーキーイヤーは二塁や三塁などで出場機会をうかがったが、11試合で打率.091と打撃で結果を残せなかった。二軍では79試合に出場して打率.241、2本塁打、14打点。走塁面で光るところを見せたが、総合的には力不足を痛感するシーズンとなった。今季は一軍戦力となれるよう打撃と守備に磨きをかけたい。
2021年の盗塁王、和田康士朗も1999年生まれの年男だ。5年目の昨季は69試合に出場して11盗塁と前年の24から大幅減。年々相手チームからのマークが厳しくなっている。今季は打撃を磨いて出場機会を増やすなど、新境地を切り開きたい。
1987生まれの角中勝也も年男のシーズンを迎える。昨季は左太もも裏の肉離れなどにも悩まされ、53試合の出場で打率.256、1本塁打、11打点の成績に終わった。2012、2016年の首位打者も今年36歳を迎え、肉体的な衰えは隠せない。それでもベテランとして与えられた役割を全うし、チームの勝利に貢献する。
投手では、2017年ドラフト育成2位で入団した森遼大朗が1999年生まれの年男だ。2021年のオフに支配下へ昇格し、5年目の昨季7月30日に中継ぎで一軍デビュー。8月に2度先発したが結果を残せず、3試合で0勝1敗、防御率10.13だった。昨季の経験を糧に、今季は開幕ローテ入りを狙う。
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