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楽天の2023「年男」節目の記録目指す炭谷、飛躍期待の大卒2年目コンビ松井友&西垣

2023 1/4 06:00SPAIA編集部
楽天の2023「年男」,ⒸSPAIA
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チーム最多82試合で先発マスク被った炭谷

2023年の干支は「卯」。プロ野球選手の年齢でいえば24歳となる1999年生まれ、36歳のベテランになる1987年生まれが年男だ。各球団、どんな選手が年男になるのか注目してみたい。今回は楽天の年男を紹介する(支配下選手のみ)。

楽天では、経験豊富なベテラン捕手が年男のシーズンを迎える。1987年生まれの炭谷銀仁朗はプロ17年目となる2022年、98試合に出場して打率.237、4本塁打、18打点。盗塁阻止率はリーグ3位の.339をマークした。

また、チーム最多の82試合で先発マスクをかぶり、巧みなリードで投手陣を牽引。出場試合数は通算で1476試合で節目の数字も目前に迫っており、2000試合の大台も見えてきた。36歳を迎える今季も正捕手の座を譲らず、大記録への歩みを進めたい。

炭谷と同じく捕手の石原彪も1999年生まれの年男だ。京都翔英高から2016年ドラフト8位で入団。6年目の昨季は、開幕直後に一軍昇格したものの1試合の出場にとどまったが、二軍では捕手としてチーム最多の44試合に出場し、打率.296、2本塁打、12打点をマークした。

プロ5年間で2020年の18試合がシーズン最多出場と、ここまで一軍の壁に跳ね返されてきた。昨季ファームで積んだ経験、そして手応えを掴んだ打撃を引っ提げて、今季は正捕手争いに加わりたい。

楽天の炭谷銀仁朗

投手では大卒2年目コンビの松井友と西垣が年男

投手では、2021年のドラフトで入団した松井友飛と西垣雅矢も、1999年生まれで2年目の今季が年男だ。

金沢学院大から5位指名で入団した松井は、昨季一軍では1試合に先発して4回4失点に終わった。だが、二軍では15試合(うち先発が13試合)に登板して、6勝1敗、防御率1.17の好成績をマーク。阪神とのファーム選手権でも先発し、6回2失点で勝利投手となり、優秀選手にも選出された。

着実にステップを踏んだ右腕は首脳陣からも高い評価を得ており、今季の先発ローテーション候補にも挙げられている。岸孝之、田中将大、則本昂大ら30代が多い一軍先発陣に新風を吹き込むことができるか注目だ。

一方、松井より1つ下の6位指名で入団した西垣はルーキーイヤーから一軍で結果を残した。開幕一軍入りを果たすと、中継ぎとして24試合に登板して防御率2.66。比較的楽な場面での登板が多く勝敗やホールドはなかったが、それでも1年目にしては好成績を残した。

報徳学園高、早稲田大と野球の名門を歩んできた右腕だが、連投時に球速が落ちるなど一軍の舞台で活躍し続けることの難しさを痛感。見つかった課題克服のため、初めてのオフは基礎体力の向上に努めている。今季は一軍でフル回転し、より重要なポジションでチームの勝利に貢献したい。

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