三森と正木はレギュラー獲りへ勝負年
2023年の干支は「卯」。プロ野球選手の年齢でいえば24歳となる1999年生まれ、36歳のベテランになる1987年生まれが年男だ。各球団、どんな選手が年男になるのか注目してみたい。今回はソフトバンクの年男を取り上げる。
昨季はレギュラーシーズン最終戦で敗れ、リーグ優勝を逃したソフトバンク。このオフには日本ハムからFA宣言した近藤健介を獲得するなど、大型補強を敢行した。一方で、ペナントを奪還するには既存戦力、特に若手の台頭も不可欠。今年の年男には期待の若手が目白押しだ。
今年から背番号13を背負う三森大貴がその筆頭だろう。青森山田高から2016年ドラフト4位で入団し、6年目の昨季は自己最多の102試合に出場。近年レギュラー不在の二塁で88試合に先発するなど、ライバル達から一歩リードする活躍ぶりを見せた。
また打撃面でも、1番打者としてチームで最も多く起用され、打率.257、9本塁打、36打点をマークし、リードオフマンに定着した。だが、昨年12月の契約更改では「全然満足できる数字ではないので、来年またいい結果を出せるようにやっていきたい」と本人は全く満足していない。
「(打率)3割は目指さないといけない数字。その中で安打をより多く打てれば」と今季の目標を掲げた若鷹。小学3年生の時に初めてもらった時と同じ新背番号に変え、新たな気持ちでレギュラー定着を目指す。
三森と同じく今季レギュラー獲りを狙うのが2年目の正木智也だ。ルーキーイヤーの昨季、前半戦は一、二軍を行ったり来たりする日々が続いた。シーズン終盤にスタメン起用も増え、最終的に35試合で打率.254、3本塁打、5打点をマークしたが、満足のいく成績ではなかった。
近藤の加入に伴い、外野の定位置争いが激化するのは必至な状況。正木もそれは承知の上で、出場機会を増やすために一塁の守備にも挑戦している。打撃でも持ち前の長打力をさらにアピールし、一軍定着を狙いたい。