「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

ソフトバンクの2023「年男」 新背番号で燃える三森大貴、一軍定着へ一塁にも挑戦の正木智也

2023 1/2 06:00SPAIA編集部
ソフトバンクの2023「年男」,ⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

三森と正木はレギュラー獲りへ勝負年

2023年の干支は「卯」。プロ野球選手の年齢でいえば24歳となる1999年生まれ、36歳のベテランになる1987年生まれが年男だ。各球団、どんな選手が年男になるのか注目してみたい。今回はソフトバンクの年男を取り上げる。

昨季はレギュラーシーズン最終戦で敗れ、リーグ優勝を逃したソフトバンク。このオフには日本ハムからFA宣言した近藤健介を獲得するなど、大型補強を敢行した。一方で、ペナントを奪還するには既存戦力、特に若手の台頭も不可欠。今年の年男には期待の若手が目白押しだ。

今年から背番号13を背負う三森大貴がその筆頭だろう。青森山田高から2016年ドラフト4位で入団し、6年目の昨季は自己最多の102試合に出場。近年レギュラー不在の二塁で88試合に先発するなど、ライバル達から一歩リードする活躍ぶりを見せた。

また打撃面でも、1番打者としてチームで最も多く起用され、打率.257、9本塁打、36打点をマークし、リードオフマンに定着した。だが、昨年12月の契約更改では「全然満足できる数字ではないので、来年またいい結果を出せるようにやっていきたい」と本人は全く満足していない。

「(打率)3割は目指さないといけない数字。その中で安打をより多く打てれば」と今季の目標を掲げた若鷹。小学3年生の時に初めてもらった時と同じ新背番号に変え、新たな気持ちでレギュラー定着を目指す。

三森と同じく今季レギュラー獲りを狙うのが2年目の正木智也だ。ルーキーイヤーの昨季、前半戦は一、二軍を行ったり来たりする日々が続いた。シーズン終盤にスタメン起用も増え、最終的に35試合で打率.254、3本塁打、5打点をマークしたが、満足のいく成績ではなかった。

近藤の加入に伴い、外野の定位置争いが激化するのは必至な状況。正木もそれは承知の上で、出場機会を増やすために一塁の守備にも挑戦している。打撃でも持ち前の長打力をさらにアピールし、一軍定着を狙いたい。

ソフトバンクの三森大貴

リチャード、スチュワート・ジュニアも年男

昨季プロ初本塁打を放った増田珠も1999年生まれの卯年だ。横浜高からドラフト3位で入団して6年目を迎える今季は「チームバッティングやバントをしっかりできるよう」自身の武器を磨き上げ、一軍でのポジションを確立したい。

松田宣浩の後釜候補と期待されるリチャードも年男だ。豪快なスイングが魅力の長距離砲だが、一軍では2年連続で打率1割台と確実性に欠ける。支配下契約を勝ち取って4年目となる今季は打撃の精度を高め、一軍の壁を打ち破りたい。

鳴り物入りで入団したスチュワート・ジュニアも1999年生まれ。昨季は二軍で14試合(先発は11試合)に登板して防御率3.19をマークしたが、一軍での登板はなくシーズンを終えた。MLBドラフト1巡目指名を受けたその潜在能力は確かなだけに、そろそろ一軍で結果を残したいところだ。

尾形崇斗と田浦文丸の両投手も今年は勝負の1年となる。ともに5年目の昨季は、一軍での登板数は1桁にとどまった。分厚い投手層を誇るホークスにおいて登板機会を得るのもなかなか難しい状況だが、数少ないチャンスをつかみ、一軍に食い込みたい。

昨秋ドラフトで日本製鉄鹿島からドラフト2位で入団した大津亮介も、1999年1月13日生まれの年男。昨年の都市対抗では1回戦に先発し、多彩な変化球を駆使して8回3失点8奪三振と力投した。メジャーへ移籍した千賀滉大の穴を埋める活躍が期待される。

【関連記事】
オリックスの2023「年男」 定位置獲り目指す打の野口智哉と投の本田仁海
ヤクルトの2023「年男」 飛躍期待の山下輝&丸山和郁の大卒2年目コンビ、復活期す代打の神様
ソフトバンクが15歳ホセ・オスーナと育成契約、将来のクリーンナップ候補を“先物買い”