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巨人の2023「年男」 守護神・大勢、先発定着目指す赤星優志ら99年生まれ投手カルテット

2023 1/4 11:00SPAIA編集部
巨人の2023「年男」,ⒸSPAIA
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1年目から守護神としてフル稼働した大勢

2023年の干支は「卯」。プロ野球選手の年齢でいえば24歳となる1999年生まれ、36歳のベテランになる1987年生まれが年男だ。各球団、どんな選手が年男になるのか注目してみたい。今回は巨人の年男を取り上げる(支配下選手のみ)。

巨人では1999年生まれの4人の若手投手が年男を迎える。中でも大注目なのは、昨季の新人王に輝いた大勢だろう。

ルーキーイヤーの開幕から抑えに抜擢されると、チーム2位の57試合に登板して1勝3敗37セーブ8ホールド、防御率2.05をマーク。惜しくもセーブ王には届かなかったが、昨年、栗林良吏(広島)が記録した新人最多セーブのプロ野球記録に並ぶ大車輪の活躍を見せた。

その投球内容も圧巻だった。直球の平均球速が153.1キロ、K%は27.1と一軍でもトップレベルの数値を記録。BB%も5.9と制球もまとまっており、新人離れした能力を存分に示した1年目だった。

3月開催のWBCに出場する侍ジャパンの最終メンバーにも内定。瞬く間に日本を代表するクローザーへと上り詰めた。1年目からフル稼働した疲労は心配されるが、2年目の今季もチームだけでなく日本代表の守護神として、日本一、そして世界一目指して全力投球する。

巨人の赤星優志

課題克服し先発定着目指す赤星優志

大勢と同じく大卒2年目の赤星優志と菊地大稀も1999年生まれの年男だ。

赤星は開幕ローテーション入りし、4月3日の阪神戦ではプロ初勝利を挙げた。好調なスタートを切ったが、6月に中継ぎへ配置転換、シーズン終盤に先発へ復帰。役割が固定されない中、31試合に登板して5勝5敗5ホールド、防御率4.04の成績だった。

平均球速が145.9キロ、BB%も9.2と球威、制球力ともに一軍投手としては平凡で、K%は15.0と奪三振能力もあまり高くなく、特徴のない投球内容だった。今季は新たな武器を身に付け、1年間先発ローテーションを守り抜きたい。

一方の菊地は4月29日に支配下登録を勝ち取ると、その日に一軍デビューを飾り2回を無失点に抑えた。その後も中継ぎとして16試合に登板し、0勝2敗、防御率5.60という成績だった。

平均球速は148.5キロと球威満点で、K%も25.6と奪三振能力の高さを見せた。その一方、BB%は15.9と与四球が多く制球力の改善が一軍定着へのカギとなる。今季は制球力に磨きをかけ、セットアッパーへ名乗りを上げたい。

プロ6年目を迎える大江竜聖も年男。2021年まで2年連続で40試合以上に登板していたが、昨季はわずか3試合の登板に終わり、一軍戦力になれなかった。今季は60試合登板を目標に掲げ、巻き返しを狙う。

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