平良の先発転向受けセットアッパー候補獲得
西武は16日、前レンジャーズのヘスス・ティノコ投手(27)の獲得を発表した。背番号は「54」。
ベネズエラ出身のティノコは身長193センチ、体重117キロの救援右腕で、2019年ロッキーズでメジャーデビュー。今季はレンジャーズで17試合に登板(先発が2試合)、20.2イニングを投げて防御率2.18、18奪三振の成績を残していた。メジャー通算では48試合(先発は2試合)に登板して0勝3敗1セーブ、防御率4.05。
速球の平均球速は96.0マイル(約154.5キロ)を記録し、そのほとんどがツーシームで打者の手元で鋭く沈む。これに加えて鋭く曲がるスライダーが武器で、今季はこの2球種が全投球の8割以上を占めた。
渡辺久信GMは「動きのあるボールで三振を奪うことができるピッチャーです。まだ若いし、伸びしろもあると思います。大事な場面でのリリーフ投手として活躍してくれることを期待しています」と、セットアッパー候補として期待を寄せた。
西武は今季の最優秀中継ぎ投手賞に輝いた絶対的セットアッパーの平良海馬が、来季から先発に転向することが決定。その穴埋めが急務な中、平良と同じく剛速球かつ動く球を武器とする右腕に白羽の矢が立った格好だ。
ティノコ投手は球団を通じて「埼玉西武ライオンズの一員になり、新しいチームメイトに会えることを大変楽しみにしています。ライオンズへの入団は、自分のキャリアの中でも素晴らしいことで、日本という美しい国とその文化を学ぶことができるのも楽しみです。ライオンズファンとともにエキサイティングなシーズンを過ごせることが待ち遠しいです!」とコメントしている。
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