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オリックスへFA移籍の森友哉の人的補償は誰? ベテランか若手かプロテクト28人を予想 

2022 11/27 08:00SPAIA編集部
オリックスに入団が決まった森友哉
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ⒸSPAIA

どうしても漏れてしまうリリーバーの実力者

国内フリーエージェント(FA)権を行使していた森友哉捕手のオリックス移籍が決まり、26日には入団会見も行われた。森は旧球団である西武の年俸上位3位以内に入っていると推測され、西武はオリックスに対し金銭のみの補償(旧年俸の80%)か、人的補償及び金銭補償(旧年俸の50%)を要求することができる。

今回は、西武が人的補償を要求した場合のオリックスのプロテクトリストを予想してみたい。オリックスは今秋のドラフトで指名した新人選手と外国人選手を除いた支配下選手の中から28人までプロテクトすることができる(育成選手は補償対象外)。各ポジションごとに誰をプロテクトするかSPAIA編集部が独自に予想した。

まずは投手。先発は6人で今季ローテーションに入っていた山本由伸、宮城大弥、田嶋大樹、山岡泰輔、山﨑福也の5人はプロテクト確実。さらに、将来のエース候補、2020年ドラフト1位の山下舜平大も確保した。

中継ぎは7人。ベテランの平野佳寿、今季抑えも任された阿部翔太に加えて、宇田川優希、山﨑颯一郎、本田仁海の剛速球を武器とする若手トリオに、トミー・ジョン手術から復活した近藤大亮、黒木優太をプロテクトした。

日本シリーズでも活躍したベテラン39歳の比嘉幹貴、唯一の中継ぎサウスポー山田修義、今季15試合登板で防御率2.38の張奕らは、野手の候補との兼ね合いで泣く泣くリストから外した。

【投手】13人
山本由伸、宮城大弥、田嶋大樹、山岡泰輔、山﨑福也、山下舜平大、山﨑颯一郎、平野佳寿、近藤大亮、阿部翔太、黒木優太、宇田川優希、本田仁海

野手は二遊間と将来の主軸候補を優先

捕手は薄めに2人と予想。FAで日本ハムへの移籍が決まった伏見寅威とともにリーグ屈指の投手陣をリードした若月健矢と、打力のある頓宮裕真を確保した。西武捕手陣は森が抜けても、25歳の柘植世那、23歳の古賀悠斗と守備型捕手2人が控えている。年齢、タイプの近い福永奨の指名は考えづらいだろう。

【捕手】2人
若月健矢、頓宮裕真

続いて内野手。今季ともに130試合に出場した宗佑磨と紅林弘太郎の三遊間コンビに、主軸の中川圭太、ベテランの安達了一、若手有望株の太田椋、野口智哉を優先的にプロテクト。西武の二遊間に打力ある選手が少ないことも考慮し、今季打率.289と復活した西野真弘も確保した。来季順調なら国内FA権を取得予定の大城滉二、守備に定評のある宜保翔らが漏れる形となった。

【内野手】7人
安達了一、宗佑磨、中川圭太、野口智哉、太田椋、紅林弘太郎、西野真弘

最後に外野手。ポスティングでのメジャー移籍を目指す吉田正尚に、福田周平、杉本裕太郎のレギュラー陣は確実にプロテクト。西武の外野は近年打力不足に悩まされているため、将来の主軸候補である元謙太、来田涼斗、池田陵真の3人をさらに加えた。

今季78試合に出場した佐野皓大は、西武外野陣が20代中盤に固まっていることを考慮しリスト外。また、生え抜きベテランのT-岡田は一塁、DH起用がメインで、西武はそのポジションが埋まっているため、指名はないと判断した。

【外野手】6人
吉田正尚、福田周平、杉本裕太郎、元謙太、来田涼斗、池田陵真

今季の西武は得点が464でリーグ5位、失点が448でリーグ最少と投手陣に強みがあったことを考慮して、野手を少し厚めにプロテクトする形をとった。今季の実績を鑑みると、今回のリストから漏れた選手の中では、比嘉幹貴、張奕、小木田敦也らリリーバーが選ばれる可能性が高そうだがはたして。

プロテクト漏れとなった選手は以下の通り。

【投手】12名
竹安大知、東晃平、比嘉幹貴、K-鈴木、張奕、漆原大晟、村西良太、吉田凌、横山楓、小木田敦也、山田修義、前佑囲斗

【捕手】3名
福永奨、石川亮、中川拓真

【内野手】5名
大城滉二、山足達也、大下誠一郎、宜保翔、石岡諒太

【外野手】5名
T-岡田、小田裕也、佐野皓大、佐野如一、渡部遼人

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