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2022年チーム打率ランキング、意外に12球団トップだった球団は?

2022 12/17 06:00SPAIA編集部
広島の坂倉将吾,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

チーム打率.257の広島が12球団トップ

セ・リーグはヤクルト、パ・リーグはオリックスが連覇した2022年のプロ野球。個人成績では村上宗隆が三冠王、山本由伸が四冠王と、優勝チームの4番とエースがタイトルを独占した。

しかし、チーム成績で見ると、必ずしも順位とは一致しないのが野球の面白いところでもある。12球団のチーム打率ランキングは以下の通りとなっている。

2022年チーム打率ランキング


意外なことにトップは打率.257の広島。セ・リーグ5位に終わり、佐々岡真司監督が退任して新井貴浩新監督が就任したチームだ。

個人成績を見ても坂倉将吾が打率.288でリーグ9位に入ったのが最高で、.272のマクブルームが14位、.266の小園海斗が18位、.262の菊池涼介が20位に名を連ねるのみ。3割打者もいなければタイトル獲得者もいない。にもかかわらず、打率とともに1248安打も12球団最多となっている。

実は規定打席に届かなかったものの、高打率をマークした打者が少なくない。西川龍馬は97試合に出場して123安打、打率.315、野間峻祥は85試合出場で99安打、打率.312、上本崇司は94試合出場で80安打、打率.307をマークした。

得点は12球団3位の552点、本塁打数は同9位の91本と安打数に比べて少ないことが課題ではあるが、広島打線には伸びしろがまだまだあるとも言えるだろう。野手出身の新井新監督がポテンシャルをどこまで引き出すか、2023年は大いに期待したい。

チーム打率最下位の西武はドラ1・蛭間拓哉に期待

2位以下は.255のソフトバンク、.251のDeNA、.250のヤクルト、.247の中日、.246のオリックス、.2433の阪神、.2427の楽天、.2425の巨人、.234の日本ハム、.231のロッテと続く。

最下位は.229の西武。山川穂高が41本塁打、90打点で二冠王に輝き、本塁打数は12球団3位の118本だったが、森友哉がオリックスに移籍したこともあり、全体的に底上げしないと来季は苦しいだろう。ドラフトでは早稲田大のスラッガー、蛭間拓哉を1位指名。ルーキーイヤーから活躍が期待される。

ちなみにチーム本塁打数はヤクルトが174本でトップだが、仮に56本塁打を放った村上宗隆がいなくても118本で12球団2位タイとなる。いかに強打者の並ぶパワフルな打線かということが分かるだろう。

今オフは選手の移籍や首脳陣の入れ替えが多い。2023年は開幕前にWBCが開催されることもあり、選手を出す球団はシーズンへの影響も出てくるだろう。今季とは違った展開が予想される来季が今から待ち遠しい。

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