チーム打率.257の広島が12球団トップ
セ・リーグはヤクルト、パ・リーグはオリックスが連覇した2022年のプロ野球。個人成績では村上宗隆が三冠王、山本由伸が四冠王と、優勝チームの4番とエースがタイトルを独占した。
しかし、チーム成績で見ると、必ずしも順位とは一致しないのが野球の面白いところでもある。12球団のチーム打率ランキングは以下の通りとなっている。
意外なことにトップは打率.257の広島。セ・リーグ5位に終わり、佐々岡真司監督が退任して新井貴浩新監督が就任したチームだ。
個人成績を見ても坂倉将吾が打率.288でリーグ9位に入ったのが最高で、.272のマクブルームが14位、.266の小園海斗が18位、.262の菊池涼介が20位に名を連ねるのみ。3割打者もいなければタイトル獲得者もいない。にもかかわらず、打率とともに1248安打も12球団最多となっている。
実は規定打席に届かなかったものの、高打率をマークした打者が少なくない。西川龍馬は97試合に出場して123安打、打率.315、野間峻祥は85試合出場で99安打、打率.312、上本崇司は94試合出場で80安打、打率.307をマークした。
得点は12球団3位の552点、本塁打数は同9位の91本と安打数に比べて少ないことが課題ではあるが、広島打線には伸びしろがまだまだあるとも言えるだろう。野手出身の新井新監督がポテンシャルをどこまで引き出すか、2023年は大いに期待したい。