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オリックスドラフト1位・曽谷龍平、22歳の誕生日からスタートした「夢物語」

2022 11/30 17:16SPAIA編集部
オリックスドラフト1位の曽谷龍平,ⒸSPAIA
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明桜高時代のチームメイト山口航輝との対戦心待ち

オリックスの新人入団発表会見が30日、大阪市内で行われた。今秋ドラフトで指名された、育成を含む計10人が勢揃いした晴れ舞台。中嶋聡監督は「横一線で競争の世界。新人もベテランも関係ない。私も新人の頃は不安が大きかったが、不安を取り除くのも我々の仕事。飛び込んできてください」と緊張気味のルーキーたちにメッセージを送った。

1位の白鴎大・曽谷龍平投手はこの日が22歳の誕生日で「22年間、生きてきた中で一番嬉しい」とニッコリ。秋田・明桜高時代はロッテ・山口航輝とチームメイトで、2年夏に控え投手として甲子園に出場し、3年夏は秋田大会決勝で現日本ハムの吉田輝星を擁する金足農に敗れた。

ともに白球を追った山口は2018年ドラフト4位で先にプロ入り。曽谷は白鴎大に進んで通算14勝をマークし、最速151キロ左腕として4年遅れてドラフト1位でプロ入りを果たした。

対戦したい打者を聞かれると山口の名前を挙げ、「ドラフト前に連絡を取りました。プロで凄い活躍をしているので、早く追いついて追い抜けるように頑張りたい」と敵として再会する日を心待ちにしている様子だ。

小学生時代に書いた「未来の自分」への手紙

背番号は17。かつては山田久志や長谷川滋利、2022年まで増井浩俊が背負っていた重みのある番号だ。「やっとスタートラインに立てました。日々努力していきます」と短い言葉に強い意志をのぞかせる。

目標には同じ左腕で引退したばかりの能見篤史を挙げ、「能見さんのように長いプロ生活を送れるように一日一日を大事にします。技術面や体のバランスも凄いので見習いたい」と意欲を見せた。

奈良在住だった幼い頃からのオリックスファンで、8歳の時に「未来の自分」に書いた手紙には「20歳になったらオリックスに入ってください」としたためた。「(当時の自分に)努力し続ければ夢は叶うと伝いたいです」と目を輝かせる。

中学時代にプレーしたこともあるという京セラドーム大阪のマウンドに立つ日はそう遠くないだろう。曽谷が描く夢物語はこれからが本番だ。

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