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オリックス山本由伸が2022年度沢村栄治賞、史上6人目の2年連続受賞

2022 10/24 17:00SPAIA編集部
オリックスの山本由伸,球団提供
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球団提供

投手4冠で7項目中5項目クリア

オリックスの山本由伸投手(24)が2022年度の沢村栄治賞を受賞した。今季は26試合に登板して15勝5敗、防御率1.68。最多勝、最優秀防御率に加え、最高勝率(.750)と最多奪三振(205個)のタイトルも獲得。2年連続で投手4冠に輝き、沢村賞も2年連続受賞となった。

「2年連続で選んでいただいて、素直に嬉しく思います。一日一日を大切にして、真剣に練習、調整をして、毎試合必死に投げた結果だと思います」とコメント。2年連続沢村賞は1951、52年の杉下茂(名古屋)、1956、57、58年の金田正一(国鉄・3年連続)、1965、66年の村山実(阪神)、1995、96年の斎藤雅樹(巨人)、2017、18年の菅野智之(巨人)以来、史上6人目の快挙となった。

沢村賞の選考基準は①25登板以上、②完投10試合以上、③15勝以上、④勝率6割以上、⑤200投球回以上、⑥150奪三振以上、⑦防御率2.50以下の7項目。投手の分業制が進んだ現代野球にはそぐわないという声もあるが、今季の山本は②(4完投)と⑤(193投球回)以外の5項目をクリアしており、文句なしの受賞だ。

沢村賞のイメージについて「シーズンを通して一番いい成績を残した先発投手に贈られる賞というイメージです」と話し、「一年間を評価してくれる賞なので、やりがいを感じますし、いただいたらもちろんとても嬉しいです」と喜んだ。

山本が「素直に、謙虚に」という言葉をよく口にするのは、都城高の森松賢容監督(当時、現延岡学園高監督)の教えだという。「高校生の時に監督に言われて、今でもすごく大切だと思っているからです」と明かす。

日本シリーズ第1戦で左脇腹がつったような感覚を訴えて5回途中で緊急降板。第6戦と見られる2度目の登板が心配される状況だが、来年以降に向けて「より高みを目指して、もっといいピッチャーになるために、もっともっと野球と向き合いたいと思います」と素直に、謙虚に、前だけを見て突き進んでいく構えだ。

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