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オリックスに新「勝利の方程式」誕生?宇田川優希―山﨑颯一郎―阿部翔太

2022 10/17 06:00SPAIA編集部
オリックスの宇田川優希・山﨑颯一郎・阿部翔太,ⒸSPAIA
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阿部翔太はクローザーに定着?

プロ野球の日本シリーズは2年連続同一カードとなった。セ・リーグはヤクルト、パ・リーグはオリックスのリーグ優勝チームが順当にクライマックスシリーズを突破。連続日本一を狙うヤクルトと、雪辱を期すオリックスの頂上決戦は見どころたっぷりのハイレベルなシリーズとなりそうだ。

最大の注目はセ・リーグ三冠王の村上宗隆とパ・リーグ四冠王の山本由伸の対決だが、勝負を分けそうなポイントは他にもある。中継ぎ、リリーフ陣の出来はそのひとつだろう。

今季のオリックスは38歳のベテラン平野佳寿がクローザーとして28セーブを挙げたが、リードを守り切れない試合も少なからずあり、全幅の信頼が揺らいでいた。そこで中嶋聡監督がシーズン終盤に抜擢したのが2年目の阿部翔太だ。

2年目とはいえ、11月で30歳になる右腕。酒田南高、成美大、日本生命を経てドラフト6位で入団した際には「子持ちルーキー」と話題になった。

球種は少ないもののフォークとカットボールを低めにコントロールし、ストレートは平均146.7キロと球威もある。今季は44試合に登板して1勝3セーブ22ホールド、防御率0.61と好成績を収めた。クライマックスシリーズ・ファイナルステージの2戦目と4戦目でも最後を締めており、日本シリーズでもクローザーとして起用される可能性は十分にあるだろう。

育成出身の剛腕・宇田川優希

さらに中継ぎ陣にも頼もしい新戦力がいる。阿部と同期入団の右腕・宇田川優希だ。

仙台大時代に育成ドラフト3位で指名された際は入団に難色を示した経緯もあったが、プロ入り後は見事に素質開花。今年7月に支配下登録されると、一軍で19試合に登板して2勝1敗3ホールド、防御率0.81をマークした。

身長184センチ、体重92キロの恵まれた体格から投げ込むストレートは平均で152.2キロ。フォーク、スライダーを合わせた3球種だけでパ・リーグの強打者を封じてきた。

CS第4戦では先発・山岡泰輔の後を受けて5回から登板し、打者6人をパーフェクト、3奪三振と完璧な内容。試合の流れを呼び込み、日本シリーズ進出に大きく貢献した。

イケメン長身右腕・山崎颯一郎

さらに敦賀気比高から入団6年目の山崎颯一郎も惚れ惚れするような投球を見せる。

身長190センチのイケメン右腕は平均150.8キロのストレートとフォーク、カーブ、スライダーを操り、15試合登板で2敗1セーブ6ホールド、防御率3.00。CS第4戦でも宇田川の後を受けて6回から登板し、デスパイネに同点弾を浴びたもののボール自体は決して悪くなかった。CS第2戦ではホールドを挙げている。

昨年の日本シリーズ第2戦では8回に先制を許して0ー2で敗れ、第3戦は7回に逆転されて敗戦。第4戦は6回に勝ち越されて敗れ、第6戦は延長12回に勝ち越しを許すなど、敗れた試合は全て中盤以降に失点した。

勝ったとはいえ第1戦も8回に勝ち越され(結果は9回逆転サヨナラ勝ち)、第5戦も8回に同点にされている(結果は9回に勝ち越し)。強力打線のヤクルトに勝ち切るには、やはり中継ぎ、リリーフ陣がきっちり仕事を果たすことが極めて重要だ。

オリックスの新「勝利の方程式」は機能するか。日本一を狙う中嶋監督の采配が注目される。

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