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2000安打視界の丸佳浩は巨人史上最高のFA戦士か?野手14人の本塁打ランキングとその後の移籍先

2024 11/10 16:19SPAIA編集部
巨人の丸佳浩,ⒸSPAIA
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2025年に通算2000安打達成の可能性

巨人の丸佳浩外野手(35)の2024年シーズンは打率.278、14本塁打、45打点だった。広島からFA移籍して6年。ここ2年はやや成績を落としているものの、6シーズン連続2桁本塁打を放つなど安定したパフォーマンスを発揮している。2019年以降の成績は以下の通り。

2019 打率.292 27本塁打 89打点
2020 打率.284 27本塁打 77打点
2021 打率.265 23本塁打 55打点
2022 打率.272 27本塁打 65打点
2023 打率.244 18本塁打 47打点
2024 打率.278 14本塁打 45打点

広島でリーグ3連覇を果たし、打率.306、39本塁打、97打点で2年連続MVPに輝いた2018年には及ばないが、それでも移籍1年目から4年目まで、新型コロナに感染した2021年以外はフル出場し、2023年も121試合、2024年も138試合に出場している。

FA移籍した際に5年契約を結び、2023年オフに新たに2年契約。現在、通算1842安打をマークしており、早ければ2025年シーズンで通算2000安打に届く可能性がある。

FA戦士最多は185本塁打の清原和博

巨人にFA移籍した選手は過去28人。そのうち野手はちょうど半分の14人だ。丸は球団史上最高のFA戦士と言えるだろうか。FAで巨人に加入した選手の本塁打ランキングは下表の通りとなっている。

巨人にFA移籍した14選手の本塁打数


在籍9年でFA砲最多の185本塁打を放ったのが清原和博。2001年には自身最多の121打点をマークしたが、タイトルには届かなかった。22本塁打を放ちながらも打率.212に終わった2005年に戦力外通告を受け、仰木彬監督のラブコールを受けてオリックスに移籍している。

2位が小笠原道大で138本塁打。日本ハムから移籍後は4年連続30本塁打をマークしたが、徐々に出場機会が減り、2013年オフに2度目のFA宣言で中日に移籍した。

丸は136本塁打で3位。順調なら2025年早々に2位に浮上するだろう。あと50本打てば、清原を超えて歴代トップとなる。

4位は6年で109本塁打を放った村田修一。横浜時代に2度の本塁打王に輝いたスラッガーは、118試合に出場して14本塁打をマークした2017年にまさかの戦力外通告を受けた。通算1865安打と2000本に迫っていた村田はNPB復帰を視野にBCリーグ・栃木に移籍したが、NPB復帰は叶わずユニフォーム脱いだ。

5位は101本塁打の江藤智。広島から移籍した2000年は32本塁打、翌2001年も30本塁打を放ったが、徐々に成績は下降し、2005年オフにFAで加入した豊田清の人的補償として西武に移籍した。

巨人で現役を終えたのは5人だけ

6位が56本塁打の広沢克己。ヤクルトから移籍した1995年に20本塁打、1997年に22本塁打をマークしたが、1999年に自由契約となり阪神に移籍した。史上初めて巨人と阪神で4番を務めた打者でもある。

7位が在籍3年で53本塁打を放った落合博満。三冠王に3度輝いた強打者は40歳にして巨人入りし、3年後に日本ハムに移籍した。

8位は24本塁打の陽岱鋼。日本ハムから加入した際に5年契約を結んだが、2021年はわずか7試合出場に終わり、自由契約となった。その後、米独立リーグなどを経て2024年はオイシックス新潟でプレーした。

9位以下は片岡治大(18本塁打)、炭谷銀仁朗(8本塁打)、梶谷隆幸(7本塁打)、相川亮二(4本塁打)、金城龍彦(1本塁打)、脇谷亮太(1本塁打)と続いている。共通するのは巨人から再び移籍した選手が多いこと。巨人で野球人生を終えたのは片岡治大、梶谷隆幸、相川亮二、金城龍彦と出戻りの脇谷亮太の5人だけだ。

在籍中の丸を除く8選手は悔いなく現役生活を終えることができず、新天地を求めて移籍した。FAで加入した選手には高い年俸に見合うだけのハイレベルな結果が求められるため、生え抜き選手より戦力外となりやすいのは確か。層の厚い巨人ではその傾向が顕著だ。

丸にもそういった意味でのプレッシャーはあるだろう。だからこそ高いパフォーマンスを維持できているのかも知れない。巨人史上最高のFA戦士へ、丸が来季以降も好成績を収められるか注目だ。

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