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2022年DeNAのドラフト補強ポイント 将来の正捕手と守護神候補の指名優先か

2022 10/14 11:00SPAIA編集部
DeNAの三浦大輔監督
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ⒸSPAIA

山﨑のMLB移籍に備えてリリーフ補強は不可欠

CSでは阪神に惜敗したが、昨季の最下位から3年ぶりとなる2位と躍進したDeNA。就任2年目となった三浦大輔監督は、生え抜きの指揮官としては球団史上初のAクラス入りを成し遂げた。

来季、1998年以来のリーグ優勝を目指すためにも、10月20日に開催されるドラフト会議は戦力強化において最重要の場となる。本稿では、現時点で在籍する選手のポジション・年齢等の分布表から戦力を考察した上で、指名候補も含めDeNAのドラフト補強ポイントを考えていく。

先発投手,ⒸSPAIA


チーム防御率はリーグ3位の3.48だったDeNA。先発陣では、大貫晋一と今永昇太がともに11勝を挙げ、濵口遥大が8勝、石田健大が7勝、ロメロが6勝と続き、上茶谷大河、坂本裕哉らがローテの谷間を埋めた。

年齢分布を見ると、各年代に満遍なく人材がおり、左右のバランスもとれている。これから投手王国となり得る陣容と言っていいだろう。20代前半の投手たちがどれだけ伸びてくるか未知数なため、即戦力の投手を1人指名しておくと安心だ。

リリーフ投手,ⒸSPAIA


続いてリリーフ陣。抑えの山﨑康晃が今季見事に復活を果たし、リーグ3位タイの37セーブをマーク。70試合以上登板した伊勢大夢、エスコバーの左右のセットアッパーとともに強固な勝利の方程式を形成した。

大卒2年目の入江大生が57試合に登板し、33歳の田中健二朗も復活を見せたが、彼らに続く投手がやや心細い。また、守護神の山﨑が今オフにメジャーへ挑戦する可能性も出てきた。即戦力リリーフ候補は是非とも指名しておきたいところだ。

今年こそ捕手の上位指名あるか

捕手,ⒸSPAIA


捕手では嶺井博希がチーム最多の93試合に出場し、戸柱恭孝が72試合、伊藤光が40試合と、ほぼこの3人でローテーションした格好だ。ただ、3人とも既に30代となっており、若手の正捕手候補が欲しいところ。高校生、大学・社会人問わず、上位で将来有望な選手を指名しておきたい。

内野手,ⒸSPAIA


内野手は一塁のソトが33歳、三塁の宮﨑敏郎が34歳と高齢化しており、ここの補強は必須だろう。二塁には2年目の牧秀悟、遊撃には29歳の柴田竜拓に、伸び盛りの20歳の森敬斗がおり、優先度は高くない。

ただ、二塁守備に不安のある牧秀悟が将来的に三塁に回る可能性も考慮して、二遊間の選手を補強するのはありだろう。強打の三塁手か、守備力の高い二遊間の選手か、どちらか最低1人は確保したい。

外野手,ⒸSPAIA


外野手では、佐野恵太と桑原将志が130試合に出場。オースティンが万全なら残るライトのポジションも埋まる。それ以外にも神里和毅、楠本泰史、蝦名達夫らが虎視眈々とレギュラーを狙っており、人材は豊富だ。即戦力の補強は必要なく、下位で素材型の高校生を指名する程度で十分だろう。

今年も1位指名は独自路線を貫くか

以上のことから、以下の3つを優先補強ポイントとして挙げたい。

1.将来の正捕手候補
近年、捕手は下位での指名はあったが、上位での指名はない。そろそろ次代を担う正捕手候補を獲得しておきたい。1位でいくなら松尾汐恩が最有力だろう。甲子園で5本塁打を放った強打が注目されているが、キャッチング、肩、フットワークどれもレベルが高い。攻守両面で将来の正捕手候補にふさわしい逸材だ。他には、名城大の野口泰司、桐蔭横浜大の吉田賢吾らが候補となる。

2.即戦力の抑え候補
山﨑康晃の後釜候補を補強しておきたい。上位候補では、吉村貢司郎(東芝)、益田武尚(東京ガス)の社会人2人が面白い。現在は主に先発を任されているが、球に力があり空振りを奪える落ちる球も持っている点で、栗林良吏(広島)のように即戦力の抑えとして活躍できる可能性も秘めている。ここにきて剛速球で注目を集めている松山晋也(八戸学院大)も候補となるだろう。

3.守備に長けた二遊間内野手
内野の補強は、牧の三塁転向を視野に入れ、二遊間の選手を優先したい。現有戦力が左打ちに偏り気味なので右打ちに限定すると、田中幹也(亜細亜大)、友杉篤輝(天理大)、奈良間大己(立正大)が候補となる。いずれも守備走塁に強みがあり、打撃に課題があるが、森のライバル候補としては面白い存在となるだろう。

今季3年ぶりにCS進出を果たしたが、ここから毎年優勝を狙えるチームになるためには、さらなる戦力強化が不可欠。近年あっと驚く1位指名を行ってきたDeNAだが、今年はどのような方針で選手を獲得していくのか注目だ。

※表の年齢は2022年12月31日時点
※育成選手、引退及び退団が発表された選手は含まず(10月7日時点)

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