最終戦、3打数無安打でも首位打者確定
ヤクルト村上宗隆内野手(22)の三冠王がほぼ当確となった。
ぶっちぎりの55本塁打、132打点で二冠王は確実にしていたものの、最大の難関が打率だった。村上は2日の阪神戦(甲子園)に欠場して打率.317のまま。一方、2位の中日・大島洋平は2日の広島戦、4打数1安打で打率.314に下げた。中日は今季全日程を終了したため、あと1試合を残すヤクルト村上は、3日のDeNA戦(神宮)で3打数無安打でもわずかに大島を上回る。
詳しく見ていこう。2日の試合終了時点で、大島は436打数137安打の打率.31422。村上は483打数153安打の打率.31677となっている。3日の広島との最終戦に村上が出場した場合の成績と打率は以下の通りだ(〇は首位打者、✕は打率2位陥落)。
1打数無安打 打率.31611 〇
2打数無安打 打率.31546 〇
3打数無安打 打率.31481 〇
4打数無安打 打率.31416 ✕
4打数1安打 打率.31622 〇
5打数1安打 打率.31557 〇
6打数1安打 打率.31492 〇
7打数1安打 打率.31428 〇
8打数1安打 打率.31364 ✕
8打数まで記載したが、現実的に1試合で回ってくる打席は延長に入ったとしても6回程度。つまり、1本でもヒットを打てば首位打者は当確。仮にノーヒットなら3打数が終わった時点で交代すればいいわけだ。
あの王貞治を超え、日本選手最多となる56号狙いに徹する条件は整った。55号を放ってから自分のスイングを見失っていたが、プレッシャーからある程度解放されることはプラスだろう。村上は55本塁打のうち22本を神宮で放っているだけに期待は膨らむ。
三冠王なら中島治康、野村克也、王貞治、落合博満、ブーマー・ウェルズ、ランディ・バース、松中信彦に続いて史上8人目の偉業。しかも、落合の28歳を大幅に塗り替える史上最年少記録となる。仮に今日出場しなくても三冠王は確定するが、どうせならシーズン最終戦で、神宮の夜空に56本目のアーチを架ける劇的なフィナーレを見てみたい。
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