最年少記録は清原和博の22歳11カ月
ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が通算150本塁打に王手をかけている。ここまでホームランダービーぶっちぎりの45本塁打を放っており、2004年に岩村明憲がマークした球団日本人最多の44本塁打を更新。打率と打点もリーグトップを走っており、史上8人目の三冠王が期待されている。
7月31日の阪神戦から8月2日の中日戦にかけて、史上初の5打席連続本塁打を放つなど記録ずくめのシーズンとなりそうな村上がもうひとつ、こじ開けようとしている記録の扉。それが史上最年少の150本塁打だ。
現在、22歳6カ月の村上があと1本打てば、清原和博(西武)の22歳11カ月を塗り替える最年少記録となる。年少ランキングは以下の通り。
清原に次ぐ24歳1カ月で150本塁打をマークしたのは、王貞治と松井秀喜の巨人が誇るレジェンド2人。「怪童」中西太(西鉄)が24歳2カ月で続き、張本勲(東映)と掛布雅之(阪神)が25歳1カ月で並ぶ。
さらに豊田泰光(西鉄)、土井正博(近鉄)、大杉勝男(東映)の3人が25歳7カ月で7位タイ。昨年、村上と本塁打王を分け合った岡本和真(巨人)は今年5月29日の日本ハム戦で根本悠楓から放ったのが、25歳10カ月だった。
目に留まるのは相手投手の豪華さだ。打った選手も凄いが、打たれた投手もビッグネームが並ぶ。清原は野茂英雄(近鉄)から、松井は川崎憲次郎(ヤクルト)から、張本と土井は池永正明(西鉄)から、大杉は米田哲也(阪急)から節目の一発を放っている。
単なる偶然なのか、一流投手と対峙するとアドレナリンが出るのか分からないが、球史に名を残す大打者は、球史に残る名勝負を演じている。村上は簡単には勝負してもらえない状況が続くが、どの投手から記念すべき一発を放つかも注目だ。