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パ・リーグ球団別週間MVP、楽天・鈴木大地がリーグNo.1 西武・山川、ソフトバンク柳田が絶好調

2022 8/22 17:17SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック,ⒸSPAIA
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西武・山川穂高が週間打率.421と絶好調

先週のパ・リーグは、西武が3勝3敗で首位をキープしたものの、2位ソフトバンクが4勝2敗で0.5ゲーム差に肉薄した。さらに、楽天も日本ハムに3連勝するなど5勝1敗の好成績で3位に浮上。オリックスは2勝2敗で4位に転落こそしたが、首位まで2.5ゲーム差。上位4チームによる優勝争いは未曽有の大混戦となっている。

一方、5位ロッテは2勝2敗で3位・楽天まで5.5ゲーム差と、CS進出に黄信号。最下位の日本ハムは楽天とソフトバンクに3タテを食らい、今季3度目の6連敗。借金は今季ワーストの22にまで膨らんでいる。

SPAIAでは8月16日から8月21日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


首位・西武では、主砲の山川穂高が絶好調。パ・リーグダントツの35本塁打を誇る長距離砲にしては珍しく本塁打はゼロだったが、3試合でマルチ安打を放つなど、19打数8安打の打率.421、3打点と活躍。チームトップのwRAA3.5を記録した。

特に連敗して迎えた21日オリックス戦では、今季無得点に抑えられていた相手先発の椋木蓮から第1打席に先制タイムリー。打線を勢いづけることに成功し、3タテ阻止に貢献。首位キープの立役者となった。

ソフトバンク柳田と楽天・鈴木大地が9安打マーク

2位ソフトバンクでは、柳田悠岐が徐々に調子を取り戻しつつある。先週は22打数9安打の打率.409、1本塁打6打点をマーク。wRAAもチームトップの3.4を記録した。特に19日からの日本ハム3連戦で計7安打と打ちまくり、それに呼応するようにチームも3連勝。復調モードの主砲がチームをV奪回へと導く。

5勝1敗と好調だった楽天では、鈴木大地がリーグトップとなるwRAA3.6を記録した。先週は20打数9安打の打率.450をマーク。3試合で複数安打を放ち、特に17日の日本ハム戦では4安打の固め打ちで、チームの大勝に貢献した。18日に33歳を迎えたばかりのベテランが、自身初のリーグ優勝へ向け調子を上げてきた。

4位に後退したオリックスでは、宗佑磨が復調気配。先週4試合で12打数5安打の打率.417、1本塁打、3打点の活躍で、wRAAもチームトップの2.5を稼いだ。20日の西武戦では8回にダメ押しの3号3ランを放つなど、2安打3打点3得点の大暴れ。7月を終えた時点では0本塁打だったが、8月に入って3本塁打と、ここにきて本来の力を発揮し始めている。

ロッテ高卒4年目の山口航輝が打率.462、1本塁打

ロッテは山口航輝がwRAA3.1でチームトップだった。先週4試合で13打数6安打の打率.462、1本塁打。16日のオリックス戦では決勝の9号3ランを放つなど、猛打賞の大当たりで、チームを勝利へと導いた。CS進出へ負けられない戦いが続く中、4年目22歳の若武者が気を吐いている。

6連敗の日本ハムでは、近藤健介がwRAA2.8で2週連続チームトップだった。3試合でマルチ安打を記録するなど、20打数7安打の打率.350をマーク。着実に仕事をこなすも勝利には結びつかず、チームは18日に自力でのCS進出も消滅した。かなり厳しい状況だが、1つでも上の順位を目指して打線を牽引したい。

西武がリーグ一番乗りの60勝に到達するも、上位4チームの混戦状態は変わらず。このまま最後まで手に汗握る展開となりそうだ。上位3チームが進出するCS争いも熾烈を極める。泣いても笑っても残り約30試合。球史に残る激闘を制すのは果たして。

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