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セ・リーグ球団別週間MVP 村上宗隆が三冠王へばく進!DeNA牧秀悟は3試合連発

2022 8/22 17:00SPAIA編集部
セ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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ヤクルト村上宗隆が12球団トップ

先週のプロ野球セ・リーグは首位ヤクルトが3勝3敗だったが、2位DeNAが6連勝で4ゲーム差に接近した。3位・阪神も4勝2敗で借金は1まで減少。DeNAと阪神に6連敗を喫した5位・巨人は、最下位・中日と1.5ゲーム差となった。

SPAIAでは8月16日から21日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


ヤクルトは村上宗隆が相変わらず絶好調。20打数9安打で打率.450、3本塁打、7打点をマークし、wRAA6.2で12球団トップだった。20日の中日戦では43号ソロ、44号2ランを放つなど4打数3安打3打点1四球。ついに打率でもトップに立ち、三冠王が現実味を帯びてきた。

ここまで村上が打ち続けると、今後は他球団から勝負してもらえない打席も増えるだろう。2位DeNAが迫ってきた今、優勝争いを制するためには村上の前後を打つ打者がカギを握りそうだ。

阪神・佐藤輝明は10打点荒稼ぎ、広島・堂林翔太は代役きっちり

6連勝のDeNAは牧秀悟がwRAA4.6でチームトップ、12球団でも村上に次いで2位だった。先週は23打数8安打で打率.348、3本塁打、5打点。19日から広島3連戦では3試合連続本塁打を放って、球団初のルーキーイヤーから2年連続20本塁打をマークした。DeNAは宮崎敏郎もwRAA4.4、ソトはwRAA3.5、佐野恵太はwRAA3.1を記録するなど打線が調子を上げている。

阪神・佐藤輝明も徐々に快音が戻ってきた。24打数8安打、2本塁打で、なんと10打点の荒稼ぎ。19日の巨人戦では4打数2安打3打点、翌20日も18号2ランを放つなど、チームトップのwRAA3.6を記録した。離脱していた大山悠輔や中野拓夢も復帰し、打線に活気が戻ってきた。

2勝4敗だった広島は堂林翔太がチームトップのwRAA2.6だった。16日の中日戦では先頭打者アーチを含む6号、7号のソロ本塁打2発で勝利に貢献するなど20打数7安打をマーク。菊池涼介、小園海斗、野間峻祥ら新型コロナ感染者続出で危機的状況だが、代役としてきっちり結果を残す堂林は頼もしい存在だ。

巨人・岡本和真は2発、中日は三好大倫が台頭

6連敗の巨人は深刻な状況だ。wRAAは岡本和真がチームトップだったが、数値は1.4と平凡。16日のDeNA戦で23号ソロ、21日の阪神戦で24号ソロを放ったのは明るい材料とはいえ、23打数6安打で打率.261と完全復調とは言い難い。最近は4番を中田翔に譲っているが、やはり岡本が主砲としてチームを引っ張らないと厳しい状況は続きそうだ。

5位・巨人に1.5差に迫った中日は、2年目の三好大倫がチームトップのwRAA1.5だった。2020年ドラフト6位でJFE西日本から入団した左打ちの外野手。先週は19打数6安打の打率.316をマークし、20日のヤクルト戦ではプロ初本塁打も放った。大島洋平が離脱したものの、新戦力の台頭は今後に期待を抱かせる。

史上最速で優勝マジックを点灯させたヤクルトが独走するかと思われたセ・リーグも、予断を許さない状況となってきた。優勝争いはこれから佳境に入る。タイトル争いも含めて、最後まで目の離せないシーズンとなりそうだ。

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