8月は打率.444と上昇、大台へ「あと3」
巨人の中田翔内野手(33)が絶好調だ。コロナ感染による登録抹消から8月2日に戦線復帰すると、10試合で36打数16安打の打率.444、3本塁打、8打点をマーク。不振の岡本和真に代わって8月11日の中日戦から4番で起用されており、ここ5試合連続で打点を挙げて存在感を発揮している。
中田が目前に迫っているのが通算1000打点。過去3度の打点王に輝いたスラッガーは現在997打点で、あと3打点で大台に到達する。NPBのみでは過去46人が達成しているが、33歳4カ月の中田が近日中に達成すれば史上10位の年少記録となる。
史上最年少の1000打点は王貞治(巨人)の29歳4カ月。清原和博(巨人)の30歳1カ月、張本勲(東映)の30歳11カ月、野村克也(南海)の31歳0カ月と歴代の強打者が続く。
5位以下も土井正博(太平洋=31歳7カ月)、6位・大杉勝男(ヤクルト=32歳3カ月)、7位・掛布雅之(阪神=33歳0カ月)、8位タイ・山内一弘(阪神=33歳2カ月)、同・長嶋茂雄(巨人=33歳2カ月)とそうそうたる面々だ。
大阪桐蔭高から2007年ドラフト1位で日本ハムに入団した中田は、類まれなパワーを武器に打点を積み上げてきた。広い札幌ドームを本拠としながらも2015年と2020年には30本塁打をクリア。100打点超えは5回もあり、そのうち2014年(100打点)、2016年(110打点)、2020年(108打点)はタイトルに輝いた。得点に直接絡むという点で本塁打以上にこだわってきた打点の年少記録に名を連ねるのは、本人としても名誉に感じるだろう。