両選手とも本塁打&打点はリーグトップ
ヤクルトの村上宗隆がセ・リーグを席巻している。7月31日の阪神戦から8月2日の中日戦にかけて、史上初の5打席連続本塁打をマーク。8月6日にコロナ特例で抹消となり心配されたが、1日で復帰した。ここまで断トツの39本塁打・98打点で二冠へ爆走中。打率もリーグ3位の.318で三冠王も視界に捉えている。
一方、パ・リーグでは西武の山川穂高が33本塁打・69打点で二冠王へ突っ走っている。直近の3試合連続で本塁打を放ち、2位・浅村栄斗(楽天)に本塁打は15本差、打点は9点差でリード。2018年、19年に2年連続本塁打王に輝いたパワーヒッターがタイトルへ視界良好だ。
両リーグを代表する長距離砲をデータで比較してみたい。村上の方が10試合、38打数多いため、累積の数字だけでなくセイバーメトリクスも含めた比較が下の表だ。
村上の方が上回る項目が多いが、ひとつずつ見ていくとそれほど差はない。長打率は単打も含まれるため、より純粋な長打力を表すために「長打率-打率」で算出したIsoPは、村上が.388で山川が.374。規定打席到達者では、12球団で1位と2位だ。12球団で3位の大山悠輔(阪神)は.252だから、いかに2人が飛び抜けているか分かるだろう。
本塁打を打つまでにかかる打数を示すAB/HRは村上が8.7、山川が9.2。これも12球団ワンツーで、3位・大山の14.8と比べてもずば抜けている。2人とも約9打数に1本のペースで本塁打を量産しているのだ。
フライに占める本塁打の割合を示すHR/FBは村上が28.1%、山川が23.9%。同様に12球団3位の大山は15.6%と大差がついている。2人とも打球が上がれば、4本に1本はオーバーフェンスという驚異的なパワーが証明されているのだ。