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西武・中村剛也が目前に迫る史上初の珍記録とは?450本塁打へカウントダウン

2022 8/5 11:00SPAIA編集部
西武の中村剛也,ⒸSPAIA
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劇的サヨナラ弾で通算448本塁打

西武の中村剛也が8月4日のオリックス戦で5号2ランとサヨナラ6号ソロを放った。チームの全打点を挙げる活躍で通算448本塁打とし、節目の450本塁打まで「あと2」。さらに通算998得点で1000得点にも「あと2」に迫った。

大阪桐蔭高から入団して21年目の今季はスタメンを外れることも増えており、ここまで62試合に出場して打率.186と低迷していた。18本塁打、74打点をマークした昨季に比べると成績を落としているが、お目覚めの2発となる可能性も十分。450本塁打なら史上15人目の快挙で、何とか今季中に達成したいだろう。

日米通算本塁打の歴代20傑を見ると、868本の王貞治、657本の野村克也、567本の門田博光らそうそうたる名前が並ぶ。歴代15位の中村は現役ではトップで、現役2位の中日・福留孝介は327本塁打だから、中村がいかに飛び抜けた実績を残しているかよく分かる。

日米通算本塁打歴代20傑

「450本塁打&2000三振」なら史上初

ただ、通算本塁打20傑の安打数と三振数も並べてみると、ある事実に気付く。実は2000安打を達成していないのは、通算1680安打の中村以外に田淵幸一とタフィ・ローズの2人しかいないのだ。

田淵は通算1532安打、474本塁打。ローズはNPBのみなら通算1792安打、464本塁打で、来日前のMLB時代を含めても1924安打、477本塁打となっている。それだけ安打に占める本塁打の割合が高く、「芯に当たればホームラン」と言っても過言ではないほどの長距離砲なのだ。

さらに中村は歴代最多の通算1965三振。今年7月6日のオリックス戦で、清原和博の最多記録(1955三振)を塗り替えた。節目と言っていいのか分からないが、通算2000三振まで「あと35」となっている。

先述の田淵は972三振と少なく、ややタイプが違うと言えるだろう。中村はまさに「三振かホームラン」を地で行く、究極のスラッガーなのだ。

通算本塁打歴代21位の山﨑武司も403本塁打、1834安打、1715三振なので中村には及ばない。「450本塁打&2000三振」なら史上初の珍記録で、今後達成される可能性も低いだろう。

目覚めの2発で、今後の出場機会も増えるかも知れない。歴代最多22本の満塁弾を放ち、6度の本塁打王に輝いた希代のスラッガーが、前人未踏の記録を達成する瞬間が待ち遠しい。

※成績は8月4日現在

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