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セ・リーグ球団別週間MVP、ヤクルト村上宗隆がリーグトップ、巨人・丸佳浩も活躍

2022 5/30 17:00SPAIA編集部
セ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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村上宗隆はサヨナラ弾含む2本塁打

先週のセ・リーグは首位ヤクルトが4勝2敗と貯金を増やし、2位・巨人は3勝3敗、3位・広島は1勝5敗と負けが込んだ。広島は今季の貯金が2まで減り、今週は踏ん張りどころだろう。中日、DeNA、阪神の下位3チームはいずれも3勝3敗だった。

SPAIAでは5月24日から29日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


ヤクルト村上宗隆はwRAA3.9でセ・リーグトップの活躍だった。22打数6安打2本塁打と大爆発とまではいかなかったものの、勝負強さを発揮。24日の日本ハム戦では延長11回に北山亘基からサヨナラ14号2ランを放った。

セ・リーグのホームランダービーでは巨人・岡本和真と並んで15本塁打でトップ、43打点は2位・岡本に2打点差をつけてリーグトップと、タイトル争いで早くも昨年同様、マッチレースの様相を呈している。

広島・野間峻祥は先週11安打

巨人は丸佳浩がwRAA3.1でチームトップだった。20打数6安打で打率3割、四球も6個選んだ。26日のオリックス戦では、1本塁打を含む4打数2安打2打点。長打も打てる1番打者として、重要な役割を果たしている。

広島は野間峻祥が26打数11安打で打率.423と気を吐いた。wRAA2.5でチームトップ。先週唯一の白星となった25日のロッテ戦では5打数2安打1打点で勝利に貢献。最近は1番で起用されており、チャンスメーカーとして存在感を発揮している。

中日は木下拓哉がwRAA1.2でチームトップだった。17打数5安打で打率.294。スタメンを外れた28日のオリックス戦では、9回にダメ押し2点三塁打を放って勝利に貢献した。もうひとつ元気のない中日打線の中で、攻守にわたる活躍でキラリと光っている。

DeNA牧秀悟は打率トップに浮上

DeNAは牧秀悟が好調をキープしている。先週は23打数6安打だったが、6安打中3本は本塁打。wRAAはチームトップの3.0だった。26日のソフトバンク戦では12号ソロを含む5打数2安打1打点で勝利に貢献。今季の打率.324はリーグトップ、13本塁打、37打点はともに3位と、頼れる4番として躍動している。

阪神は中野拓夢がwRAA2.0でチームトップだった。23打数8安打で打率.348。24日の楽天戦では田中将大から2安打、1犠打で1-0の勝利に貢献した。なかなか最下位から抜け出せないが、近本光司と組む1、2番コンビは他球団にとっても嫌な存在だろう。

セ・パ交流戦は2カードが終了した。ヤクルトは村上以外にも内山壮真がwRAA3.4、長岡秀樹が同3.3、塩見泰隆が同2.5と打線が好調だ。リーグ連覇に向け、交流戦で抜け出すことができるか注目される。

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