セ・リーグ球団別週間MVP、巨人・丸佳浩が12球団トップ！中日・阿部寿樹も活躍

ヤクルトは山田哲人がチームトップ

先週のセ・リーグは巨人が4連勝で首位に立ったものの、その後2連敗で2位に逆戻りした。首位ヤクルトと3位・広島は3勝3敗。中日が5連敗で借金4に膨らんだ。SPAIAでは5月10日から15日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

首位ヤクルトは村上宗隆が先々週まで5週連続でチームトップだったが、先週は山田哲人がwRAA2.1でトップだった。22打数6安打1本塁打で、18日の阪神戦ではソロ本塁打を含む4打数3安打、翌19日の阪神戦でも4打数3安打2打点と2日連続猛打賞の活躍。主砲・村上がやや調子を落としているだけに山田のバットへの期待が高まっている。

広島マクブルームは満塁弾

2位・広島はライアン・マクブルームがwRAA2.7でチームトップ。21打数6安打で打率.286、1本塁打、5打点、6四球を記録した。20日の中日戦では大野雄大から初回に満塁6号を放って勝利に貢献。今季打率.289でリーグ6位につけており、打率3割に手の届くところまで来ている。

巨人は丸佳浩が12球団トップのwRAA3.6を記録した。20打数7安打で打率.350、四球も6個選んだ。延長12回までもつれ込んだ20日の阪神戦では、5打数3安打で勝利に貢献。抹消されていた吉川尚輝が復帰後も1番で起用されており、強打の切り込み隊長として活躍している。

中日は阿部寿樹がwRAA3.5でトップだった。16打数6安打で打率.375、2本塁打、5打点。20日の広島戦では1本塁打を含む3打数2安打3打点と気を吐いた。チームは先週5連敗と勝利につながってはいないが、プロ7年目の32歳は元気だ。

DeNA牧秀悟は打撃3部門ともリーグ上位

先週2勝3敗だったDeNAは牧秀悟がwRAA3.0でトップだった。18打数6安打、2本塁打をマーク。17日の中日戦では9号ソロを含む3打数2安打2打点で勝利に貢献した。今季の打率.336はリーグ2位、10本塁打は3位タイ、34打点は2位と打撃3部門でいずれも上位につけている。交流戦ではいきなり難敵ソフトバンクと当たるだけに、牧の打棒に期待がかかる。

阪神は佐藤輝明がwRAA1.3でチームトップだった。24打数7安打で打率.292、1本塁打。18日のヤクルト戦では先週唯一の本塁打を含む4打数2安打1打点の活躍で8－1の大勝に貢献した。最下位から抜け出せない阪神は交流戦最初のカードでパ・リーグ首位の楽天と当たる。打線は低調だけに、勢いをつけるためにも佐藤の爆発が期待される。

24日からいよいよセ・パ交流戦がスタート。昨年は4月末時点で5位だったオリックスが交流戦で優勝して勢いに乗り、そのままリーグ制覇した。今年は一体どんな展開になるか楽しみだ。

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