元「高校BIG4」のホープ西純矢がプロ初の巨人戦登板

開幕9連敗と出遅れ、最下位に低迷する阪神が5連勝とようやく調子を上げてきた。ゴールデンウィークで一気に波に乗るためにも巨人に3連勝して弾みをつけたい。
先発は本来ならガンケルの順番だがアクシデントがあったと見られ、3年目の西純矢が今季初先発する。創志学園高時代は大船渡・佐々木朗希(現ロッテ)、星稜・奥川恭伸(現ヤクルト)、横浜・及川雅貴(現阪神)とともに「高校BIG4」と呼ばれたドラフト1位右腕。昨年6月6日のソフトバンク戦(甲子園)以来、約11か月ぶりの一軍マウンドで、巨人戦はプロ初登板だ。
今季は二軍で3試合に登板し、0勝2敗ながら防御率は1.45。18.2イニングで19三振を奪っている。前回22日のウエスタン・オリックス戦では9回を106球、1失点で完投しており、中8日空けての東上だ。
前日は30歳の苦労人・渡邉雄大がプロ初勝利。西純矢も今季初勝利で続くか。プロ入り後は佐々木や奥川に後れを取った未来のエース候補が名刺代わりの力投を見せれば、阪神の5月戦線は明るくなる。
菅野智之が抹消の巨人は髙橋に期待
一方、巨人は髙橋優貴が今季初先発する。ここまでは中継ぎで3試合に登板して1勝1敗、防御率1.69。4月24日の中日戦で50球を投げてから中6日での登板だ。
八戸学院大から2018年ドラフト1位で入団し、昨季は自身初の2桁となる11勝をマーク。スクリューボールとスライダーを自在に操り、打者に的を絞らせない投球が持ち味だ。
巨人は首位をキープしているものの、菅野智之が登録抹消される非常事態。髙橋には昨年の輝きを取り戻すような好投が期待される。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・高梨裕稔-DeNA・大貫晋一(神宮)
中日・柳裕也-広島・玉村昇悟(バンテリンドーム)
【パ・リーグ】
楽天・則本昂大-ソフトバンク・大関友久(楽天生命パーク)
ロッテ・E.ロメロ-日本ハム・杉浦稔大(ZOZOマリン)
オリックス・山岡泰輔-西武・D.エンス(京セラドーム大阪)
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