ソフトバンクは三森大貴がチームトップ
先週のパ・リーグは日曜日に、ロッテ・佐々木朗希が完全試合達成。日本記録の13者連続奪三振や日本タイ記録の1試合19奪三振など、記録づくめの大記録で週末の話題を独占した。
一方で、野手たちの活躍はどうだったのだろうか。SPAIAでは4月5日から4月10日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
パ・リーグ首位のソフトバンクは三森大貴がwRAA4.2でトップだった。開幕から11試合連続で1番二塁で出場し、リーグ2位の打率.366をマーク。先週も4試合で7安打2本塁打の活躍でチームを牽引していた。しかし、9日と10日の西武戦を下半身の張りで欠場。いずれの試合もチームは無得点に終わっており、早期復帰が待たれる。
西川遥輝が12球団No.1のwRAA4.5をマーク
4勝1敗の好成績で2位をキープした楽天は、今季加入した西川遥輝が12球団トップとなるwRAA4.5を記録した。6日の西武戦で今季初本塁打を放つと、8日からの古巣・日本ハムとの3連戦では5安打4打点と大暴れ。全5試合で安打を放ち、打線をけん引していた。
3位のロッテでは主砲マーティンがチームトップのwRAA2.2。ここまでの打率.222とまだまだ本領発揮とはいかないが、今季初本塁打が飛び出すなど徐々に調子は上向いている。
オリックスは佐野皓大がwRAA2.1で2週連続チームトップ。スタメン起用は2試合ながら早くも今季2号が飛び出すなど、例年になく長打力を発揮している。残念ながら10日に新型コロナウィルス陽性判定をうけ、登録抹消。思わぬ形で水を差されてしまった。
呉念庭と淺間大基がチームトップ
西武は呉念庭がwRAA2.0でチームトップ。山川穂高、森友哉と相次ぐ主力の離脱でチームは7連敗と苦境に立たされていた。迎えた10日のソフトバンク戦で、呉は3安打の猛打賞。2回には牧野翔矢が放ったチーム51イニングぶりとなる適時打でホームを踏み、連敗ストップに貢献した。
日本ハムは淺間大基がチームトップ。開幕から打率1割台と苦しんでいたが、週末の楽天戦で2試合連続猛打賞、6安打の固め打ちで気を吐いた。このままリードオフマンに定着できるか注目だ。
この1週間でチーム順位に変動はなかった。ただ、各チーム主力のケガによる離脱や新型コロナ感染者が続出。コロナ禍は今後も続くことが予想されるだけに、編成面でのやりくりが大きく勝敗を左右するシーズンとなるかもしれない。
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