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パ・リーグ球団別週間MVP、西武の山川穂高が12球団トップも痛恨の離脱

2022 4/4 17:00SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック,ⒸSPAIA
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ソフトバンク中村晃は打率.467

2022年のプロ野球が開幕し、開幕3カードが終了した。3月25日から4月3日までのwRAAを集計し、本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


パ・リーグ首位のソフトバンクは中村晃がwRAA4.2でトップ。ここまで打率.467で首位打者を走り、絶好のスタートを切った。プロ15年目の32歳。同僚の栗原陵矢が左膝前十字靭帯断裂で離脱しただけに、中村にかかる期待は大きい。

島内宏明、藤原恭大、佐野皓大がトップ

4勝2敗で2位の楽天。新型コロナウイルス陽性者が多いため2日、3日のソフトバンク戦が中止となり、今後の影響が心配される。その中で気を吐いたのが島内宏明。リーグ2位の打率.348、wRAAは3.5を記録している。昨年の打点王は今季も頼りになりそうだ。

4勝4敗と5割スタートを切ったロッテは「若武者」藤原恭大がチームトップのwRAA2.1。開幕2カードはスタメンから外れたが、西武との3連戦はスタメン出場した。打率は.231と低いものの、4四球を選んだこともwRAAを押し上げている。

オリックスは佐野皓大がwRAA2.0でチームトップ。スタメン出場は1試合のみだが、ここまで3打数2安打1本塁打と結果を残している。ただ、本来なら吉田正尚や杉本裕太郎らが名を連ねなければならず、昨季のパ・リーグ王者が出だしでややつまずいた理由が垣間見える。

山川穂高は5戦4発、松本剛は打率.417

西武の山川穂高は12球団トップのwRAA6.6をマークした。開幕から5試合で18打数8安打、4本塁打、9打点と大爆発。しかし、右太もも裏の軽度の肉離れで4月1日に登録抹消となったのはチームにとっても激痛だ。

新庄剛志ビッグボス率いる日本ハムは松本剛がチームトップ。帝京高から入団11年目の今季は8試合に出場して打率.417、wRAAは3.4を記録している。2017年には115試合に出場して打率.274を残した実績もあり、今後も要注目の一人だろう。

ソフトバンクが7連勝で首位を走っているが、野手のデータ上は飛び抜けた数値は見られない。新型コロナがシーズンにどんな影響を及ぼすか見通せないこともあり、当面は団子状態が続きそうだ。

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