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オープン戦最下位チームのシーズン成績は?21世紀では75%がBクラス

2022 3/25 06:00SPAIA編集部
巨人の原辰徳監督とヤクルトの高津臣吾監督,ⒸSPAIA
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21世紀でオープン戦最下位からシーズン優勝は5度

2022年のプロ野球が25日に開幕する。オープン戦は楽天が11勝2敗3分け、勝率.846で優勝。2位が8勝4敗3分けの阪神、3位が9勝5敗2分けのDeNAだった。

逆に不振だったのが昨年、日本一のヤクルトと2019、2020年のセ・リーグを制した巨人。ともに4勝11敗2分け、勝率.267で最下位となった。

本番はこれからだが、開幕への弾みがつかず、やはり一抹の不安は残る。21世紀に入った2001年から昨年までの21年間にわたるオープン戦最下位チームの成績が下の表だ。

オープン戦最下位チームの公式戦成績


オープン戦とはいえ、大きく負け越したからには戦力で劣るのか、あるいは調整遅れやケガ人が出たなど何らかの原因がある。その影響は決して軽視できるものではなく、シーズンでもBクラスに沈んだチームが圧倒的に多い。

2004年が2チーム、2016年は3チームが同率最下位だったため、昨年までの21年間でのべ24チームがオープン戦最下位となり、そのうち11回はシーズンでも最下位。半分近い確率で沈んでいる。さらに4位が4回、5位が3回で計18回、つまり75%はBクラスなのだ。

逆に優勝も5回ある。2001年の近鉄、2004年の西武、2008年と2020年の巨人、2021年のヤクルトだ。最近は2年連続でオープン戦最下位チームが優勝。ヤクルトは2019、2020年のシーズンも2年連続最下位で昨年のオープン戦も最下位だったと考えると、まさに「下克上」と言えるだろう。

混戦が予想される2022年シーズン、ヤクルトと巨人はシーズンで巻き返すのか、それとも…。

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