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2022年度プロ野球出身高校ランキング、最多の大阪桐蔭に続く神奈川2強

2022 3/11 06:00SPAIA編集部
楽天の涌井秀章・西武の中村剛也・巨人の菅野智之,ⒸSPAIA
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大阪桐蔭が23人でトップ

令和のプロ野球界で最大勢力を誇るのが大阪桐蔭OBだ。2022年の現役選手はなんと23人。2位の横浜に5人もの差をつけて断トツ最多となっている。今季の出身高校ベスト10をランキングで紹介しよう。

プロ野球出身高校ランキング


大阪桐蔭に続くのが横浜と東海大相模の「神奈川2強」。横浜が18人、東海大相模が14人となっている。さらに広島の名門・広陵が12人で4位につけている。

5位は「大阪2強」の一角を形成する履正社、2017年に全国制覇した花咲徳栄、2015年のセンバツ優勝校・敦賀気比が11人で並んだ。8位に10人の中京大中京(愛知)、9位タイが9人の仙台育英(宮城)と智弁和歌山となっている。では、高校別に見ていこう。

1位:大阪桐蔭23人

大阪桐蔭は岩田稔(阪神)が引退したものの、今年39歳になる中村剛也(西武)は健在。さらに平田良介(中日)、中田翔(巨人)と球界を代表する強打者が並ぶ。2012年に甲子園春夏連覇した藤浪晋太郎(阪神)と森友哉(西武)のバッテリー、控え投手だった澤田圭佑(オリックス)も現役だ。

「最強世代」と呼ばれた2018年の春夏連覇の主力だった根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)、柿木蓮(日本ハム)に、今年から育成契約となった横川凱(巨人)もいる。さらに1学年上で2017年センバツ優勝投手となり、早稲田大からプロ入りした徳山壮磨(DeNA)が新たに名を連ねた。

ほかにも岡田雅利(西武)、浅村栄斗(楽天)、江村直也(ロッテ)、山足達也(オリックス)、香月一也(巨人)、正隨優弥(広島)、福田光輝(ロッテ)、高山優希(日本ハム)、中田惟斗(オリックス)、仲三河優太(西武)と説明の必要もないくらいの名前が並ぶ。

今年卒業したばかりの池田陵真(オリックス)と松浦慶斗(日本ハム)もプロの門を叩いた。昨年より2人増えた大阪桐蔭勢。現在のチームにもプロ注目選手がおり、今後まだまだ増えていきそうだ。

大阪桐蔭出身現役選手

2位:横浜18人

2位の横浜は松坂大輔、下水流昂、髙濱卓也、乙坂智の4人が昨季限りでユニフォームを脱いだ。現役最年長は涌井秀章(楽天)。西武、ロッテ、楽天とパ・リーグ3球団をわたり歩き、最多勝のタイトルを4度獲得した右腕だ。プロ18年目の2022年もまだまだ健在をアピールしたい。

柳裕也(中日)は昨季、最優秀防御率と最多奪三振の二冠に輝く大活躍。伊藤将司(阪神)もルーキーイヤーから10勝をマークした。

ほかにも福田永将(中日)、倉本寿彦(DeNA)、近藤健介(日本ハム)、樋口龍之介、淺間大基、髙濱祐仁(いずれも日本ハム)、渡邊佳明(楽天)、藤平尚真(楽天)、増田珠(ソフトバンク)、万波中正(日本ハム)、及川雅貴(阪神)、木下幹也(巨人)、松本隆之介、石川達也(ともにDeNA)が名を連ねている。

新たにプロ入りしたのが福永奨(オリックス)。横浜高時代も国学院大時代も主将を務めた捕手で、オリックスでも正捕手争いに割って入ることが期待されている。

横浜出身現役選手

3位:東海大相模14人

3位の東海大相模は14人。菅野智之(巨人)と田中広輔(広島)の同級生2人が最年長で、大田泰示(DeNA)、大城卓三(巨人)といった強打者や、夏の甲子園で優勝した2015年の二枚看板、小笠原慎之介(中日)と吉田凌(オリックス)ら実力派揃いだ。

ほかに田中俊太(DeNA)、渡辺勝(中日)、菅野剛士(ロッテ)、遠藤成(阪神)、山村崇嘉(西武)、西川僚祐(ロッテ)がいる。

今年新たに加わったのが国際武道大、日立製作所を経てドラフト6位で阪神入りした豊田寛とドラフト4位で巨人入りした石田隼都。名門出身として一軍での活躍が期待される。

東海大相模出身現役選手

4位:広陵12人

4位の広陵は俊介と吉川光夫が引退し、12人となった。最年長は今年36歳の白濱裕太(広島)。2003年ドラフト1巡目で入団し、19年目のシーズンを迎えている。

また、野村祐輔(広島)と小林誠司(巨人)の2007年夏の甲子園準優勝バッテリーも現役。明治大を経てドラフト9位でプロ入りした佐野恵太(DeNA)は2020年に首位打者に輝くなど、セ・リーグを代表する強打者に成長した。

ほかに中田廉(広島)、上本崇司(広島)、福田周平(オリックス)、吉持亮汰(楽天)、上原健太(日本ハム)、太田光(楽天)、中村奨成(広島)が名を連ねる。東海大、JFE西日本を経てドラフト7位で楽天入りした吉川雄大が新たに加わった。

広陵出身現役選手

5位:履正社11人

5位タイの履正社は11人。最年長は2010年の本塁打王・T-岡田(オリックス)で、3度のトリプルスリーを達成した山田哲人(ヤクルト)も今年30歳になる。

また今季から阪神の主将に就任した坂本誠志郎、ロッテの若き4番・安田尚憲、2019年に全国制覇した時の4番・井上広大(阪神)ら野手で活躍する選手が多い。また山田以外にも宮本丈、中山翔太、寺島成輝とヤクルトが多いのも特徴だ。

履正社出身現役選手

5位:花咲徳栄11人

花咲徳栄も11人で5位に並ぶ。近年、力をつけている実力校だけあって、最年長は今年27歳の若月健矢(オリックス)と楠本泰史(DeNA)と若い。

他に愛斗(西武)、高橋昂也(広島)、清水達也(中日)、西川愛也(西武)、野村佑希(日本ハム)、韮澤雄也(広島)、井上朋也(ソフトバンク)が名を連ねる。

また、金沢学院大を経てドラフト6位で日本ハム入りした長谷川威展、ドラフト4位で中日入りした味谷大誠の2人がプロの門を叩いた。

花咲徳栄出身現役選手

5位:敦賀気比11人

敦賀気比も11人で5位タイ。最年長はFAで巨人入りした炭谷銀仁朗の人的補償として西武に移籍した内海哲也だ。今年40歳の通算135勝左腕は最後にもうひと花咲かせたい。

また、吉田正尚(オリックス)は2年連続首位打者に輝き、山田修義や山﨑颯一郎とともにチームの優勝に貢献した。

ほかに西川龍馬(広島)、平沼翔太(西武)、黒田響生(巨人)、木下元秀(広島)、笠島尚樹(巨人)、長谷川信哉(西武)がおり、育成2位で広島入りした前川誠太が新たに加わった。

敦賀気比出身現役選手

8位:中京大中京10人

8位は10人の中京大中京。最年長は今年からコーチ補佐を兼任する嶋基宏(ヤクルト)で、16年目のシーズンとなる。続くのが7歳下の堂林翔太(広島)。2009年の甲子園優勝投手としてプロ入りし、2020年に111試合出場で14本塁打をマークしたが、昨季は70試合出場で本塁打なしに終わった。

2020年ドラフト1位で中日入りした髙橋宏斗に続き、畔柳亨丞も昨秋ドラフト1位で日本ハムに入団。2年続けて将来性の高い右腕がプロの門を叩いた。

ほかに磯村嘉孝、中村健人(ともに広島)、伊藤稜(阪神)、鵜飼航丞、伊藤康祐(ともに中日)、中山礼都(巨人)が現役でプレーしている。

中京大中京出身現役選手

9位:仙台育英9人

9位タイは9人の仙台育英。古くから甲子園を沸かせた名門だが、現役選手は若い選手が多く、27歳の松原聖弥(巨人)が最年長となっている。明星大を経て育成5位でプロ入りし、昨季は135試合に出場して打率.274、12本塁打の好成績を残した。

1月生まれの松原聖弥の1学年下に上林誠知(ソフトバンク)、馬場皐輔、熊谷敬宥(ともに阪神)の同級生3人が続く。ほかに梅津晃大(中日)、平沢大河(ロッテ)、郡司裕也(中日)西巻賢二(ロッテ)、入江大樹(楽天)が名を連ねる。

仙台育英出身現役選手

9位:智弁和歌山9人

智弁和歌山も9人で並んだ。最年長は岡田俊哉(中日)。主に中継ぎ左腕として活躍し、今年でプロ13年目となる。順調にいけば今季中に国内FA権を取得する見込みだけに、オフの動向にも注目が集まる。

また、日本ハムを自由契約になり、楽天に移籍した西川遥輝は岡田の1学年下だ。通算1232安打をマークしている実績の持ち主に新天地での活躍が期待される。

広島には楽しみなホープが多い。鈴木誠也の後継者候補として期待されるスラッガー林晃汰、高卒1年目ながら昨季早くも一軍デビューを果たした右腕・小林樹斗、関西学院大から昨秋ドラフト1位で入団した左腕・黒原拓未の3人はいずれも今季のブレイク候補だろう。

ほかに兄弟プレーヤーの東妻勇輔(ロッテ)と東妻純平(DeNA)、黒川史陽(楽天)、細川凌平(日本ハム)らが名を連ねている。

智弁和歌山出身現役選手


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