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阪神#64 桑原謙太朗「和製リベラ」【プロ野球去り行く戦士たちvol.4】

2021 12/27 11:00データスタジアム
阪神タイガースの桑原謙太朗,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

17年に球界トップクラスの与四球率1.37をマーク

桑原謙太朗は2008年に横浜でプロ生活をスタート。当初はなかなか一軍定着に至らず、10年オフ、14年オフと2度のトレードを経験した。伸び悩んでいた右腕に転機が訪れたのは阪神移籍3年目の17年。当時の金本監督に見いだされ、チームトップの67試合に登板。最優秀中継ぎ投手に輝くなど、プロ10年目にして大ブレークを遂げる。

さらに翌年も勝利の方程式の一角を担い、2年連続の60試合登板を達成した。しかしその後は故障にも悩まされて思うような結果を残せず。21年9月に現役引退を表明した。

2017年NPB救援投手:与四球率ランキング,ⒸSPAIA


2016年までの通算与四球率は4.29だったが、17年は球界トップクラスの1.37をマーク。コントロールの劇的な向上が、この年の飛躍の一因だろう。カット気味の速球でコーナーを突き打者を圧倒する姿は、「和製リベラ」の称号にふさわしかった。

通算成績:242試合 317回 277奪三振

■プロフィール
14年目 36歳 投手
2007年大学生・社会人ドラフト3巡目
津田学園高-奈良産業大-横浜-オリックス-阪神

■通算成績
242試合 15勝 13敗 78ホールド 317回 277奪三振 防御率3.61

■主な獲得タイトル
最優秀中継ぎ投手(17年)

※文章、表中の数字はすべて2021年11月11日終了時点

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