17年に球界トップクラスの与四球率1.37をマーク
桑原謙太朗は2008年に横浜でプロ生活をスタート。当初はなかなか一軍定着に至らず、10年オフ、14年オフと2度のトレードを経験した。伸び悩んでいた右腕に転機が訪れたのは阪神移籍3年目の17年。当時の金本監督に見いだされ、チームトップの67試合に登板。最優秀中継ぎ投手に輝くなど、プロ10年目にして大ブレークを遂げる。
さらに翌年も勝利の方程式の一角を担い、2年連続の60試合登板を達成した。しかしその後は故障にも悩まされて思うような結果を残せず。21年9月に現役引退を表明した。
2016年までの通算与四球率は4.29だったが、17年は球界トップクラスの1.37をマーク。コントロールの劇的な向上が、この年の飛躍の一因だろう。カット気味の速球でコーナーを突き打者を圧倒する姿は、「和製リベラ」の称号にふさわしかった。