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先週のパ・リーグ球団別野手MVPは?ソフトバンク柳町達がリーグNo.1の貢献度

2021 11/2 17:00SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック,ⒸSPAIA
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オリックスのラベロはポストシーズンの秘密兵器?

パ・リーグは10月30日に全日程を終了した。優勝マジックを点灯させていたのはロッテだったが、最後はオリックスが25年ぶりのリーグ制覇。個人タイトルもオリックス勢が多数を占めた。

SPAIAでは10月25日から30日まで各球団のwRAAトップ選手を集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


オリックスは25日が最終戦だったため対象は1試合のみ。その中では4打数2安打のラベロがwRAA0.4でトップだった。今シーズン途中に加入し、結局2試合に出場したのみだったが、7打数3安打で打率.429を記録しており、ポストシーズンの秘密兵器となるかも知れない。

ロッテはレアードがトップもCSへ立て直し急務

頂点に届きそうで届かなかったロッテは、レアードがwRAA1.6でトップだった。ただ、トップとはいえ、15打数4安打で打率.267、1本塁打と飛び抜けて好成績だった訳ではない。チームも先週は4連敗と失速し、クライマックスシリーズに向けて立て直しが急務だ。

楽天は小深田大翔がwRAA1.0でチームトップ。2試合とも代打出場で2打数2安打1打点だった。昨季は打率.288、17盗塁と好成績を残したが、今季は打率.248、5盗塁。来季に向け奮起できるか、キーマンの一人だろう。

パ・リーグで最も貢献度が高かったのは、wRAA2.8のソフトバンク・柳町達。25日の最終戦で4打数3安打、1本塁打、1四球の活躍だった。慶応大から入団2年目の24歳。今季は20試合出場にとどまったが、来季はさらなる飛躍に期待がかかる。

日本ハム近藤健介は10月打率.351

日本ハムは近藤健介がwRAA2.6でチームトップ。9打数4安打、1本塁打、2四球で、10月の月間打率は.351をマークした。シーズン打率もリーグ5位の.298と3割には届かなかったものの、安定した実力を発揮。新庄剛志監督で注目される来季も、高度な打撃技術で頼りにされそうだ。

42年ぶりの最下位に終わった西武は25日が最終戦だったため、対象は1試合のみ。山田遥楓がチームトップだったが、wRAAは0.03と寂しい数字だった。

これからクライマックスシリーズを控えている上位3球団は、試合のない中で好調選手をいかに見極めるか難しいだろう。シーズンを上り調子で終えられたかどうかは、ひとつのポイントかも知れない。

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