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先週のセ・リーグ球団別野手MVPは?広島・小園海斗が12球団一の貢献度

2021 11/2 17:00SPAIA編集部
セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック,ⒸSPAIA
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ヤクルト宮本丈は3安打、2四死球、1犠飛で貢献

2021年のプロ野球全日程が終了した。セ・リーグはヤクルトが優勝し、最終戦までもつれた本塁打王争いは巨人・岡本和真とヤクルト・村上宗隆が39本でタイトル獲得。広島・鈴木誠也は1本差で届かなかった。

SPAIAでは10月26日から11月1日まで各球団のwRAAトップ選手を集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


セ・リーグを制したヤクルトは、宮本丈がwRAA 2.3でチームトップだった。8打数3安打で打率.375、1本塁打、2四死球、1犠飛をマーク。最終戦の1日広島戦では5打数3安打1本塁打、2打点の活躍だった。

奈良学園大から入団4年目の26歳。来季以降のさらなる飛躍が期待されるのはもちろんだが、ポストシーズンでも出番が増えるかも知れない。

広島・小園海斗は13打数9安打でフィニッシュ

惜しくも優勝を逃した阪神では、糸原健斗がwRAA1.2でチームトップ。と言っても10月26日が最終戦で対象が1試合しかなく、当日の成績が4打数3安打だった。今季は125試合に出場してリーグ10位の打率.286。来季は自身初の3割が期待される。

12球団で最も貢献度の高かったのが、wRAA5.2の広島・小園海斗。3試合連続猛打賞で13打数9安打の打率.692、1本塁打と驚異的な成績だった。報徳学園高からドラフト1位で入団3年目の今季は、自己最多の113試合出場でリーグ8位の打率.298。3割にはわずかに届かなかったものの成長の跡を見せたシーズンとなった。

中日も26日が最終戦だったため対象は1試合のみ。4打数3安打2打点の大島洋平がwRAA1.2でチームトップだった。

DeNA牧秀悟も7打数5安打で有終の美

DeNAは牧秀悟がwRAA3.2でトップだった。2試合で計7打数5安打1四球。最終的に打率をリーグ3位の.314まで上げ、22本塁打、71打点と申し分のない成績を残した。広島の栗林良吏とともに、新人王の有力候補となっている。

なお、巨人は10月24日に全日程を終えたため対象外。これからクライマックスシリーズ、日本シリーズと続くが、好調の選手がどこまで調子をキープできるかはひとつのカギとなりそうだ。

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