13年目の苦労人が新天地で初先発
昨日6日のヤクルトとの3連戦初戦を5-1で制した阪神。今日7日は中谷将大との交換トレードで移籍してきた二保旭が先発のマウンドに上がる。
二保は2008年ドラフトでソフトバンクから育成2位指名を受け入団した。今季プロ13年目を迎えた右腕は、3年目のオフに一時戦力外、2016年には右ひじを故障し、トミージョン手術も経験した苦労人だ。2015年にプロ初勝利を挙げるなど中継ぎとして44試合に登板し、昨年は開幕ローテーション入りを果たした。
今季一軍では2試合に先発して0勝1敗、防御率4.76という成績。5月16日の日本ハム戦では5回6安打2失点に抑えている。直近の3試合はいずれもファームのウェスタンリーグでの登板。6月30日の中日戦では、8回をわずか73球で1失点に抑えている。二軍とはいえ、4安打無四球とほぼ完ぺきな投球だった。そこから中6日での登板となる。
シュート(ツーシーム)を中心にスライダー、フォークなど7つの球種を操り、ゴロを打たせて取る投球が持ち味。その反面、被打率が高く、特に右打者には昨年、今年ともに3割以上打たれている。山田哲人やオスナ、サンタナら右の強打者には要注意だ。
一時期の勢いを失っているチームに新たな風を送り込むことができるか。その投球に注目だ。
首位阪神相手に2週連続好投なるか
一方、ヤクルトの先発は高梨裕稔。ここまで7試合に先発して2勝1敗、防御率3.41とまずまずの成績。先週甲子園で行われた同カードでは、6回5安打7奪三振1失点と好投。今季初のQS(6回以上自責点3以下)を達成し、2勝目を手にした。
武器は平均142.7キロの伸びのあるストレートと落差のあるフォーク。この2球種のコンビネーションで空振りを奪っていく。先週の阪神戦でも7個の三振を奪い、うち6個がフォークで空振り三振に仕留めていた。サンズと佐藤輝明から2個ずつ奪うなど、4番、5番に仕事をさせなかったことが、好投につながった。
現在チームは首位阪神と4.5差の3位。直接対決に勝利して少しでも差を詰めておきたい状況なだけに、高梨には2週連続での好投が期待される。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
巨人・山口俊-中日・福谷浩司(東京ドーム)
広島・九里亜蓮-DeNA・今永昇太(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
日本ハム・アーリン-西武・髙橋光成(旭川)
ロッテ・河村説人-ソフトバンク・東浜巨(ZOZOマリン)
オリックス・田嶋大樹-楽天・田中将大(京セラドーム大阪)
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