「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

阪神はトレード加入の二保旭が移籍後初先発 ヤクルト高梨裕稔は2週連続トラ封じなるか

2021 7/7 11:00SPAIA編集部
7月7日予告先発インフォグラフィック
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

13年目の苦労人が新天地で初先発

7月7日予告先発インフォグラフィック


昨日6日のヤクルトとの3連戦初戦を5-1で制した阪神。今日7日は中谷将大との交換トレードで移籍してきた二保旭が先発のマウンドに上がる。

二保は2008年ドラフトでソフトバンクから育成2位指名を受け入団した。今季プロ13年目を迎えた右腕は、3年目のオフに一時戦力外、2016年には右ひじを故障し、トミージョン手術も経験した苦労人だ。2015年にプロ初勝利を挙げるなど中継ぎとして44試合に登板し、昨年は開幕ローテーション入りを果たした。

今季一軍では2試合に先発して0勝1敗、防御率4.76という成績。5月16日の日本ハム戦では5回6安打2失点に抑えている。直近の3試合はいずれもファームのウェスタンリーグでの登板。6月30日の中日戦では、8回をわずか73球で1失点に抑えている。二軍とはいえ、4安打無四球とほぼ完ぺきな投球だった。そこから中6日での登板となる。

シュート(ツーシーム)を中心にスライダー、フォークなど7つの球種を操り、ゴロを打たせて取る投球が持ち味。その反面、被打率が高く、特に右打者には昨年、今年ともに3割以上打たれている。山田哲人やオスナ、サンタナら右の強打者には要注意だ。

一時期の勢いを失っているチームに新たな風を送り込むことができるか。その投球に注目だ。

首位阪神相手に2週連続好投なるか

一方、ヤクルトの先発は高梨裕稔。ここまで7試合に先発して2勝1敗、防御率3.41とまずまずの成績。先週甲子園で行われた同カードでは、6回5安打7奪三振1失点と好投。今季初のQS(6回以上自責点3以下)を達成し、2勝目を手にした。

武器は平均142.7キロの伸びのあるストレートと落差のあるフォーク。この2球種のコンビネーションで空振りを奪っていく。先週の阪神戦でも7個の三振を奪い、うち6個がフォークで空振り三振に仕留めていた。サンズと佐藤輝明から2個ずつ奪うなど、4番、5番に仕事をさせなかったことが、好投につながった。

現在チームは首位阪神と4.5差の3位。直接対決に勝利して少しでも差を詰めておきたい状況なだけに、高梨には2週連続での好投が期待される。

その他の試合の予告先発は以下の通り。

【セ・リーグ】
巨人・山口俊-中日・福谷浩司(東京ドーム)
広島・九里亜蓮-DeNA・今永昇太(マツダスタジアム)

【パ・リーグ】
日本ハム・アーリン-西武・髙橋光成(旭川)
ロッテ・河村説人-ソフトバンク・東浜巨(ZOZOマリン)
オリックス・田嶋大樹-楽天・田中将大(京セラドーム大阪)

【関連記事】
プロ野球名字ランキング、現役最多は鈴木姓、意外に多い石川姓
阪神とソフトバンクのトレード史、過去には超大物や複数トレードも
なぜヤクルト村上宗隆は三振が多いのに打率と本塁打の両立が可能なのか?