本拠地初勝利目指す佐々木朗希
ZOZOマリンスタジアムで行われているロッテ-ヤクルト戦は1勝1敗の五分で3戦目へ。3カードぶりの勝ち越しを目指すロッテは、佐々木朗希がプロ3度目の先発マウンドに上がる。
前回登板(5月27日の阪神戦)では、5回94球7安打4失点。味方の援護もあり、プロ初勝利を挙げた。そこから中13日を空けて、今度は本拠地初勝利を目指す。
ここまでの登板ではストレート、スライダー、フォークの3球種のみで勝負している。ストレートは平均151.1キロを記録しており、期待通りの剛球を披露。また、フォークに関しても空振り率16.7%で、10個の三振のうち6個をこの球種で奪うなど、決め球として威力を発揮している。
これまでの2度の登板はいずれも5回4失点で降板し、1勝1敗。今回の対戦相手は、阪神に負けない得点力を誇るヤクルト打線。今度は味方の援護に関係なく、自らの力で勝利を手に入れる投球を見せたいところだ。
ストレートの威力抜群のサイスニード
一方、ヤクルトの先発は新外国人のサイスニード。ここまで3試合に先発して1勝1敗、防御率5.65。前回登板3日の楽天戦では、5回6安打3失点で来日初黒星を喫した。
武器は平均147.9キロを記録するストレート。投球の6割以上を占めており、被打率は.167を誇る。また、奪三振率9.42とイニングを上回る三振を記録しているが、その8割以上をストレートで奪っている。
課題は投球イニング数だ。ここまでの最長が5.1回で、まだQS(6回以上自責点3以下)どころか6回を投げ切ったことすらない。与四球率4.40が示すように四球が多く、球数がかさんでしまっているのも、長いイニングを投げられない要因の1つだろう。
ロッテは12球団トップの239四球と選球眼が良い打線だけに、これまでと同じ投球が続くようだと、早い回で降板を余儀なくされる可能性が高い。助っ人右腕の真価が問われる登板となりそうだ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
日本ハム・アーリン-阪神・アルカンタラ(札幌ドーム)
楽天・瀧中瞭太-中日・勝野昌慶(楽天生命パーク)
西武・内海哲也-DeNA・坂本裕哉(メットライフドーム)
オリックス・山﨑福也-巨人・髙橋優貴(京セラドーム大阪)
ソフトバンク・レイ-広島・玉村昇悟(PayPayドーム)
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