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オリックス杉本裕太郎、ついに目覚めた遅咲きの大砲候補「ラオウ」

2021 5/14 11:00SPAIA編集部
オリックス杉本裕太郎ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

4番定着、最近5試合で4本塁打

オリックスの長距離砲・杉本裕太郎が調子を上げている。今季は打率.318、8本塁打、20打点。特に5月7日のロッテ戦以降の5試合で4本塁打を放っており、規定打席到達ももうすぐだ。

徳島商高から進学した青山学院大では2年後輩で現在チームメートの吉田正尚とクリーンアップを組み、東都リーグ通算9本塁打をマーク。JR西日本を経て2015年ドラフト10位で入団し、今季が6年目だ。

身長190センチ、体重104キロの恵まれた体格で、持ち前のパワーへの期待は高かったものの、昨季までの5シーズンで計76試合出場、9本塁打どまり。埋もれかけていた素質を引き出したのが中嶋聡監督だった。

昨年8月のシーズン途中に西村徳文監督が退任し、当時の中嶋二軍監督が一軍監督代行になると同時に一軍昇格。昨季はプロ最多の41試合に出場し、貴重な経験を積んだ。

今季は開幕一軍には名を連ねたものの、当初は2018年ドラフト1位で天理高から入団した太田椋や2019年ドラフト2位で駿河総合高から入団した紅林弘太郎ら期待のホープの陰に隠れていた。

しかし、アダム・ジョーンズの不振などもあって徐々に打順が上昇。中川圭太やスティーブン・モヤらと日替わりだった4番に、5月4日からは7試合連続で座り続けている。

長いリーチで低めも苦にせず

最大の魅力はやはりパワーだ。11日の日本ハム戦では金子弌大から左中間の看板を直撃する特大アーチ。その破壊力を見せつけた。パワーだけでなく、俊足、強肩の持ち主でもあり、身体能力は高い。

SPAIAのゾーン別データでは、内角高めと外角高め、外角ベルトライン以外は打率.300以上を示す赤色に染まっている。真ん中より低い球は長いリーチで弾き返していることがよく分かる。本塁打だけでなく、打率も残しているのはこの辺にも要因があるだろう。

杉本裕太郎のゾーン別データ


打球方向は左中間よりレフト側だけで57%と現在は引っ張る打球が多い。今後は外角球をライト方向にも打ち返せれば、相手投手からは攻めどころのない打者となる可能性を秘めている。

座右の銘は「わが人生に一片の悔いなし」

ニックネームは漫画「北斗の拳」の登場人物「ラオウ」。主人公ケンシロウとの闘いに敗れた際に雄叫びを上げた「わが人生に一片の悔いなし」という言葉を座右の銘にしている。

杉本の調子とともにチーム成績もじわじわと上昇し、勝率5割に手の届きそうなところまで来た。

高卒2年目左腕の19歳・宮城大弥がブレイクしているが、30歳と遅咲きの大砲候補もブレイク間近。「今シーズンに一片の悔いなし」と雄叫びを上げるような活躍が期待される。

※成績は2021年5月13日現在

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