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メジャーでも変わらない田中将大の奪三振率、楽天の豪華ローテーション完成

2021 2/9 06:00小中翔太
ヤンキース時代の田中将大Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

多くは「ピークで渡米→晩年に帰国」

バリバリのメジャーリーガーがNPB復帰。キャンプインが目前に迫った1月下旬、2013年に24勝無敗という大活躍で楽天の日本一に貢献した田中将大が、再びクリムソンレッドのユニフォームに袖を通すというビッグニュースが飛び込んできた。

これまでにメジャー挑戦を経てNPBに戻った選手は、ピーク付近で渡米し現役晩年に日本に戻るというキャリアが多かった。そのため渡米前と同じような活躍をすることは難しい。実際、先発投手7人の渡米前3年間の成績とメジャー通算、帰国1年目の成績を比べてみた。

主な先発投手の日米成績比較

帰国後も好成績残した和田毅、石井一久、黒田博樹

当然のことながら、打者のレベルの上がるメジャーで日本時代と同じような防御率を維持することは難しい。

田中も渡米前3年間は1.44だった防御率が、メジャー7年間の通算防御率は3.74。楽天時代のように圧倒しているわけではないが、奪三振率は渡米前3年間が8.73でメジャー通算が8.46と日本時代と変わらぬ好成績をマークしている。

帰国1年目に渡米前と同等のパフォーマンスを見せたのは、キレで勝負する左腕の和田毅と石井一久、ツーシーム系の動く球で凡打を築く新たな投球スタイルを身につけ、アジャスト能力の高さを発揮した黒田博樹。まだまだパワーピッチングのできる田中にもハイパフォーマンスが期待される。

楽天先発陣は通算538勝+早川隆久

楽天の先発陣には涌井秀章、岸孝之、則本昂大とエース級の右腕がズラリと並び、田中と合わせて通算538勝。昨秋のドラフトでは大学ナンバーワン左腕の早川隆久を獲得しており、ルーキーが期待通りの活躍をしてくれれば表も裏もない最強ローテーションが完成する。

この布陣ならば戦力層の厚いソフトバンクにとっても攻略は容易ではない。2013年の田中はソフトバンク戦3試合で2勝0敗、防御率1.71の好成績を残し、21回で19個の三振を奪って与えた四球は2つだけ。チーム打率.274、660得点はどちらも12球団トップという強力打線をストライクゾーン内での勝負で牛耳った実績もある。

ソフトバンクが日本シリーズ4連覇して迎える2021年シーズン。パ・リーグの優勝争いは例年以上に盛り上がりそうだ。

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