FA、トレード、ドラフトなど新加入選手
2021年もプロ野球界ではFAやトレードで移籍した選手、新外国人選手やドラフト指名されたルーキーらの新戦力が真新しいユニフォームに袖を通す。必要戦力として加入したのだから、ルーキー以外は1年目から活躍が期待される。12球団の新戦力をチェックしておこう。
2021年もプロ野球界ではFAやトレードで移籍した選手、新外国人選手やドラフト指名されたルーキーらの新戦力が真新しいユニフォームに袖を通す。必要戦力として加入したのだから、ルーキー以外は1年目から活躍が期待される。12球団の新戦力をチェックしておこう。
オフにFA宣言した前DeNAの梶谷隆幸と井納翔一をダブルで獲得した巨人。新外国人は昨シーズン期待外れに終わったジェラルド・パーラに代わり、メジャー通算951安打、196本塁打のスイッチヒッター、ジャスティン・スモーク(写真)とメジャー通算96本塁打の左打者、エリック・テームズを獲得した。ドラフトでは即戦力右腕の平内龍太ら育成も含めて19人指名している。
・ジャスティン・スモーク内野手(ジャイアンツ)
・エリック・テームズ内野手(ナショナルズ)
・井納翔一投手(DeNA)
・梶谷隆幸外野手(DeNA)
《ドラフト》
1位:平内龍太投手(亜細亜大)
2位:山崎伊織投手(東海大)
3位:中山礼都内野手(中京大中京高)
4位:伊藤優輔投手(三菱パワー)
5位:秋広優人内野手(二松学舎大付高)
6位:山本一輝投手(中京大)
7位:萩原哲捕手(創価大)
育成1位:岡本大翔内野手(米子東高)
育成2位:喜多隆介捕手(京都先端科学大)
育成3位:笠島尚樹投手(敦賀気比高)
育成4位:木下幹也投手(横浜高)
育成5位:前田研輝捕手(駒澤大)
育成6位:坂本勇人捕手(唐津商高)
育成7位:戸田懐生投手(徳島インディゴソックス)
育成8位:阿部剣友投手(札幌大谷高)
育成9位:奈良木陸投手(筑波大)
育成10位:山崎友輔投手(福山大)
育成11位:保科広一外野手(創価大)
育成12位:加藤廉内野手(東海大海洋学部)
阪神はジャスティン・ボーアに代わる新外国人として、2020年に韓国KTで47本塁打、135打点をマークしたスイッチヒッター、メル・ロハス・ジュニアを獲得。さらに同じく韓国の斗山で2020年に20勝をマークした右腕ラウル・アルカンタラも獲得した。日米通算95勝の左腕チェン・ウェインも加入し、今季も助っ人8人体制で臨む。山本泰寛は巨人から金銭トレード。ドラフトでは4球団競合した近畿大のスラッガー・佐藤輝明を引き当てている。
・ラウル・アルカンタラ投手(韓国斗山)
・チェン・ウェイン投手(ロッテ)
・メル・ロハス・ジュニア外野手(韓国KT)
・加治屋蓮投手(ソフトバンク)
・鈴木翔太投手(中日、育成契約)
・山本泰寛内野手(巨人)
《ドラフト》
1位:佐藤輝明内野手(近畿大)
2位:伊藤将司投手(JR東日本)
3位:佐藤蓮投手(上武大)
4位:榮枝裕貴捕手(立命館大)
5位:村上頌樹投手(東洋大)
6位:中野拓夢内野手(三菱自動車岡崎)
7位:高寺望夢内野手(上田西高)
8位:石井大智投手(高知ファイティングドッグス)
育成1位:岩田将貴投手(九州産業大)
阪神を戦力外になった43歳の福留孝介が14年ぶりに復帰する中日。新外国人は2019年に3Aで26本塁打のマイク・ガーバーとメジャー通算6勝左腕ランディ・ロサリオを獲得し、元マリナーズ監督のドン・ワカマツ氏を父に持つルーク・ワカマツと育成契約を結んだ。ドラフトでは地元・中京大中京高の最速154キロ右腕、高橋宏斗を1位で獲得している。
・ランディ・ロサリオ投手(ロイヤルズ)
・マイク・ガーバー外野手(ロッキーズ)
・ルーク・ワカマツ内野手(インディアンス傘下、育成契約)
・福留孝介外野手(阪神)
・山下斐紹捕手(楽天、育成契約)
《ドラフト》
1位:高橋宏斗投手(中京大中京高)
2位:森博人投手(日本体育大)
3位:土田龍空内野手(近江高)
4位:福島章太投手(倉敷工高)
5位:加藤翼投手(帝京大可児高)
6位:三好大倫外野手(JFE西日本)
育成1位:近藤廉投手(札幌学院大)
育成2位:上田洸太朗投手(享栄高)
育成3位:松木平優太投手(精華高)
DeNAはドミニカ出身の右腕でメジャー通算3勝4敗のフェルナンド・ロメロを獲得。ケビン・シャッケルフォードとスターリン・コルデロの両投手とは育成契約を結んだ。またFAで巨人に移籍した梶谷隆幸の人的補償で田中俊太が加入。合同トライアウトではヤクルトを戦力外となった風張蓮を獲得した。ドラフトでは明治大の入江大生ら育成を含む8人のルーキーが入団している。
・フェルナンド・ロメロ投手(ツインズ)
・ケビン・シャッケルフォード投手(レッズ傘下、育成契約)
・スターリン・コルデロ投手(パドレス傘下、育成契約)
・風張蓮投手(ヤクルト)
・田中俊太内野手(巨人)
《ドラフト》
1位:入江大生投手(明治大)
2位:牧秀悟内野手(中央大)
3位:松本隆之介投手(横浜高)
4位:小深田大地内野手(履正社高)
5位:池谷蒼大投手(ヤマハ)
6位:高田琢登投手(静岡商高)
育成1位:石川達也投手(法政大)
育成2位:加藤大投手(横浜隼人高)
広島は身長190センチの左腕カイル・バードと同じく身長190センチの右腕ドビーダス・ネバラスカスの左右の長身投手に加え、2019年に3Aで本塁打王に輝いた右打者ケビン・クロンを獲得。ドラフトでは即戦力右腕の栗林良吏を獲得している。
・カイル・バード投手(レンジャーズ)
・ドビーダス・ネバラスカス投手(パイレーツ)
・ケビン・クロン内野手(ダイヤモンドバックス)
《ドラフト》
1位:栗林良吏投手(トヨタ自動車)
2位:森浦大輔投手(天理大)
3位:大道温貴投手(八戸学院大)
4位:小林樹斗投手(智弁和歌山高)
5位:行木俊投手(徳島インディゴソックス)
6位:矢野雅哉内野手(亜細亜大)
育成1位:二俣翔一捕手(磐田東高)
ソフトバンクを退団した通算2171安打の38歳・内川聖一が加入したヤクルト。東大出身の左腕・宮台康平も合同トライアウトを経て入団した。守備の名手アルシデス・エスコバーが1年限りで退団した外国人野手は、2017年に30本塁打を放つなどメジャー通算77本塁打のドミンゴ・サンタナと、内外野を守れるホセ・オスナを獲得。投手は身長193センチで三振奪取率の高いサイ・スニードが加わる。ドラフトでは慶応義塾大の木澤尚文ら育成を含めて10人獲得している。
・サイ・スニード投手(アストロズ)
・ホセ・オスナ内野手(パイレーツ)
・ドミンゴ・サンタナ外野手(インディアンス)
・宮台康平投手(日本ハム)
・近藤弘樹投手(楽天、育成契約)
・小沢怜史投手(ソフトバンク、育成契約)
・内川聖一内野手(ソフトバンク)
《ドラフト》
1位:木澤尚文投手(慶応義塾大)
2位:山野太一投手(東北福祉大)
3位:内山壮真捕手(星稜高)
4位:元山飛優内野手(東北福祉大)
5位:並木秀尊外野手(獨協大)
6位:嘉手苅浩太投手(日本航空石川高)
育成1位:下慎之介投手(健大高崎高)
育成2位:赤羽由紘内野手(信濃グランセローズ)
育成3位:松井聖捕手(信濃グランセローズ)
育成4位:丸山翔大投手(西日本工業大)
日本シリーズ4連覇のソフトバンクはメジャー通算8勝右腕コリン・レイを獲得し、2019年プレミア12のキューバ代表に選出された22歳アンディ・ロドリゲスと育成契約を結んだ。さらにキャンプイン直前に前日本ハムのニック・マルティネスも獲得。ドラフトでは井上朋也ら育成を含めて計13人が入団している。
・コリン・レイ投手(カブス)
・ニック・マルティネス投手(日本ハム)
・アンディ・ロドリゲス投手(キューバ、育成契約)
《ドラフト》
1位:井上朋也内野手(花咲徳栄高)
2位:笹川吉康外野手(横浜商高)
3位:牧原巧汰捕手(日大藤沢高)
4位:川原田純平内野手(青森山田高)
5位:田上奏大投手(履正社高)
育成1位:佐藤宏樹投手(慶応義塾大)
育成2位:中道佑哉投手(八戸学院大)
育成3位:桑原秀侍投手(神村学園高)
育成4位:早真之介外野手(京都国際高)
育成5位:緒方理貢内野手(駒澤大)
育成6位:居谷匠真捕手(明豊高)
育成7位:大城真乃投手(宜野座高)
育成8位:中村亮太投手(東京農業大北海道オホーツク)
2019年オフは美馬学と福田秀平のFAダブル獲りに成功するなど派手に動いたロッテは、メジャー通算打率.253、37本塁打で内野はどこでも守れるユーティリティプレーヤーのアデイニー・エチェバリアを獲得。ドラフトでは最速153キロ左腕の鈴木昭汰を1位、甲子園に3季連続出場した中森俊介を2位で獲得している。
・アデイニー・エチェバリア内野手(ブレーブス)
・ホルヘ・ペラルタ内野手(ドミニカ、育成契約)
・サンディ・サントス外野手(富山GRNサンダーバーズ、育成契約)
《ドラフト》
1位:鈴木昭汰投手(法政大)
2位:中森俊介投手(明石商高)
3位:小川龍成内野手(国学院大)
4位:河村説人投手(星槎道都大)
5位:西川僚祐外野手(東海大相模高)
育成1位:谷川唯人捕手(立正大淞南高)
育成2位:小沼健太投手(茨城アストロプラネッツ)
育成3位:山本大斗外野手(開星高)
育成4位:佐藤奨真投手(専修大)
西武の新外国人マット・ダーモディーは身長196センチの長身左腕でメジャー通算2勝。日本ハムから金銭トレードでNPB通算55勝の左腕・吉川光夫も加入する。ドラフトでは巨漢スラッガーの渡部健人ら育成を含めて12人が入団。
・マット・ダーモディー投手(カブス)
・吉川光夫投手(日本ハム)
《ドラフト》
1位:渡部健人内野手(桐蔭横浜大)
2位:佐々木健投手(NTT東日本)
3位:山村崇嘉内野手(東海大相模高)
4位:若林楽人外野手(駒澤大)
5位:大曲錬投手(福岡大準硬式野球部)
6位:タイシンガーブランドン大河内野手(東京農業大北海道オホーツク)
7位:仲三河優太外野手(大阪桐蔭高)
育成1位:赤上優人投手(東北公益文科大)
育成2位:長谷川信哉外野手(敦賀気比高)
育成3位:宮本ジョセフ拳外野手(名古屋学院大)
育成4位:豆田泰志投手(浦和実高)
育成5位:水上由伸投手(四国学院大)
2019年オフに涌井秀章、牧田和久、鈴木大地らを獲得した楽天は、ヤンキースからFAとなっていた田中将大の復帰が決定した。2013年に24連勝を記録して海を渡った日米通算177勝右腕は日本中の注目を集めそうだ。
他にも、メジャー通算25勝左腕アダム・コンリー、2019年にメジャーで15本塁打を放ったブランドン・ディクソン、キューバ出身のルスネイ・カスティーヨの新外国人3選手を獲得。ドラフトでは最大の目玉だった早稲田大の早川隆久を獲得している。
・アダム・コンリー投手(マーリンズ)
・ブランドン・ディクソン内野手(タイガース)
・ルスネイ・カスティーヨ外野手(レッドソックス)
・田中将大投手(ヤンキース)
《ドラフト》
1位:早川隆久投手(早稲田大)
2位:高田孝一投手(法政大)
3位:藤井聖投手(ENEOS)
4位:内間拓馬投手(亜細亜大)
5位:入江大樹内野手(仙台育英高)
6位:内星龍投手(履正社高)
育成1位:石田駿投手(栃木ゴールデンブレーブス)
日本ハムはメジャー通算13勝左腕ロビー・アーリンとメジャー通算19本塁打の右打者ロニー・ロドリゲスを補強。ドラフトでは苫小牧駒澤大の即戦力右腕・伊藤大海を1位で獲得している。
・ロビー・アーリン投手(ブレーブス)
・ロニー・ロドリゲス内野手(ブルワーズ)
《ドラフト》
1位:伊藤大海投手(苫小牧駒澤大)
2位:五十幡亮汰外野手(中央大)
3位:古川裕大捕手(上武大)
4位:細川凌平内野手(智弁和歌山高)
5位:根本悠楓投手(JFE東日本)
6位:今川優馬外野手(広島文化学園大)
育成1位:松本遼大投手(花巻東高)
育成2位:齊藤伸治投手(東京情報大)
2019年オフにメジャー通算1939安打、282本塁打のアダム・ジョーンズを獲得して話題を呼んだオリックスは、かつてオリックスに在籍し2020年は楽天で24本塁打をマークしたステフェン・ロメロを呼び戻した。また阪神を退団した41歳の通算104勝左腕・能見篤史も獲得。さらにマリナーズをFAになっていた平野佳寿の復帰も決まった。ドラフトでは将来性豊かな山下舜平大ら育成を含めて12人を獲得している。
・ステフェン・ロメロ外野手(楽天)
・能見篤史投手(阪神)
・平野佳寿投手(マリナーズ)
・田城飛翔外野手(ソフトバンク、育成契約)
《ドラフト》
1位:山下舜平大投手(福岡大大濠高)
2位:元謙太外野手(中京高)
3位:来田涼斗外野手(明石商高)
4位:中川颯投手(立教大)
5位:中川拓真捕手(豊橋中央高)
6位:阿部翔太投手(日本生命)
育成1位:川瀬堅斗投手(大分商高)
育成2位:辻垣高良投手(学法福島高)
育成3位:宇田川優希投手(仙台大)
育成4位:釣寿生捕手(京都国際高)
育成5位:佐野如一外野手(仙台大)
育成6位:古長拓内野手(福島レッドホープス)
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