セ・パともに3月26日開幕
春季キャンプが始まったプロ野球。コロナ渦のため無観客で実施されており、今後も流動的ではあるが、順調にいけばオープン戦を消化して3月26日(金)に開幕する。すでに発表されている開幕カードは以下の通り。
・巨人-DeNA 東京ドーム 17:45
・ヤクルト-阪神 神宮 17:30
・広島-中日 マツダスタジアム 18:00
・楽天-日本ハム 楽天生命パーク 16:00
・西武-オリックス メットライフドーム 17:45
・ソフトバンク-ロッテ PayPayドーム 18:30
開幕戦は伝統的にシーズンを占う意味でも、弾みをつける意味でも重要視される。開幕戦でなくても同じ1勝には変わりないのだが、投手にとっては開幕投手が名誉とされ、各球団のエースが登板するのはそのためだ。
では、実際に優勝したチームは開幕戦を勝っているのだろうか。楽天が新規参入した2005年から昨年までの16年間の結果を調べてみた。
セの優勝チームは開幕戦6勝10敗、対戦相手は広島が最多
まずはセ・リーグから見ていこう。
なんと優勝チームは開幕戦で6勝10敗と驚くほど負けている。勝ったのは2007年、2013年、2014年、2020年の巨人と2015年のヤクルト、2018年の広島の6回だけだ。
ちなみに16年間で優勝チームと最も多く対戦しているのは6回の広島。2016年からリーグ3連覇しているので、残り13年のうち6シーズンで対戦相手が優勝しているというのはかなりの確率ではある。
しかも6試合の勝敗は広島が4勝2敗と勝ち越し。今年は中日が開幕戦で広島と対戦するが、仮に中日が負ければもしかして…という期待を抱かせる。
パ優勝チームは開幕戦7勝7敗2分け、最多対戦はロッテ
続いてパ・リーグも見てみよう。
パ・リーグ優勝チームの開幕戦は7勝7敗2分けの勝率5割。やはり言われるほど開幕戦の勝敗は優勝に影響していない。
優勝チームの対戦相手としてはロッテが最多で2勝3敗1分け。今年の開幕戦でロッテと対戦するのはソフトバンクだが、ペナントの行方はどうなるだろうか。
開幕投手に裏ローテも一考?
あくまで過去のデータに過ぎないが、少なくとも開幕戦を落としても落ち込む必要はないということは分かった。それなら間違いなく相手のエースが登板する開幕戦は捨てゲームにして、裏ローテを起用するという采配も全く的外れとは言い切れないだろう。エースをぶつけて敗れる精神的ショックもないし、勝てばラッキーと考えればいいからだ。
2004年には中日・落合博満監督がヤクルトからFA宣言して中日入り後3年間登板のなかった川崎憲次郎に開幕投手を命じた例もある。結果は2回で降板し、川崎はこの年限りで引退したが、チームは開幕戦に逆転勝利して見事にリーグ優勝している。
とはいえ、シーズン初勝利を挙げるまでズルズルと連敗するのが怖いこともあり、実際にそんなリスクを取る監督はほとんどいない。今年も各チームともエースを立てるだろう。
たかが開幕戦、されど開幕戦。今から3月26日が待ち遠しい。
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