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西武・中村剛也が危機感いっぱい20年目「試合に出ないと給料下がる」

2021 1/22 20:00SPAIA編集部
西武・中村剛也ⒸSPAIA
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昨季9本塁打に終わり、年俸1億3000万円ダウン

メットライフドームで自主トレ中の西武・中村剛也が22日、オンライン会見に臨んだ。オフは12月中旬から動き始めており、ここまでは順調という。

「バッティングは毎日そこそこの数を打つようにしてるし、守備もぼちぼちやっている。まあまあ、いい動きができてます」と納得の様子だ。

これまで6度の本塁打王に輝くなど通算424本塁打をマークしているが、昨季はケガもあって79試合の出場にとどまり、打率.213、9本塁打、31打点と不本意な成績に終わった。

「試合に出ないと給料下がるし、何もいいことないんで。レギュラー目指して頑張ります」と語る表情は真剣だ。実際、推定年俸は3億5000万円から2億2000万円と大幅ダウンした。20年目のシーズンにかける意気込みは強い。

ドラ1・渡部健人には「何か聞かれれば伝えたい」

報道陣からは昨秋ドラフト1位で入団し、「おかわり3世」とも呼ばれる巨漢スラッガー・渡部健人(桐蔭横浜大)に関する質問が相次いだ。自身が2001年ドラフト2位で入団した新人時代と比べると「ドラ1だし、向こう(渡部)の方が上じゃないですか」と謙遜した上で「僕も選手だし、なかなかできないけど何か聞かれれば伝えたい」と場合によっては直接アドバイスする姿勢も示した。

とはいえ、長年プロの第一線を張ってきた長距離砲として、当然負ける訳にはいかない。「今はライナー性の強い打球を心掛けてる。力任せに打つんじゃなくてバランスよく打った中での強い打球」とじっくり調整中だ。

2月1日には宮崎・南郷のA班(一軍)でキャンプインする予定。「大勢のファンや地元の方とか見に来てくれる人の目があると緊張感がある。人がいないところで全体練習は意外とやったことがないんで、どうなるか。ファンのありがたみが分かると思う」と無観客のキャンプを見据えた。

あと20本で長嶋茂雄に並び、26本でNPB史上15人目の通算450本塁打に届く。歴代1位の満塁本塁打21本など記憶にも記録にも残るアーチをかけてきた中村が、背水の陣で球春を迎える。

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