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2020年プロ野球 去り行く戦士たちvol.6阪神#22 藤川 球児

2020 12/30 17:00データスタジアム
阪神タイガースの藤川球児ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

35歳を過ぎて阪神に復帰、4年連続で40登板をクリア

阪神・藤川球児はリリーフに専念した2004年に頭角を現すと、翌05年には最優秀中継ぎ投手のタイトルに輝く活躍でリーグ優勝に大きく貢献。守護神の座についた07年には、当時のNPB記録に並ぶシーズン46セーブを挙げた。

12年までチームの救援陣をけん引すると、その後はメジャーリーグや四国ILplusでプレー。35歳を過ぎて阪神に復帰してからも、4年連続で40登板をクリアするなど健在ぶりを示した。しかし、今季は故障の影響もあって調子が上がらず、ついに引退を決意。虎党を沸かし続けた剛腕が19年間の現役生活に別れを告げた。

1999~2020年NPB:通算奪三振率ランキングⒸSPAIA


プロ1年目にあたる1999年以降の奪三振率がNPBトップの藤川は、三振にまつわる幾多の名シーンを生み出した。

06年の球宴における西武・カブレラとの対決はとりわけ有名で、握りを見せて投げ込んだ予告ストレートで見事に空振り三振を奪い、多くのファンを魅了した。“火の玉”と評された剛速球を武器とした、記録にも記憶にも残る不世出の投手であった。

通算成績782試合935回1/3 1220奪三振

■プロフィール
19年目 40歳 投手
1998年ドラフト1位
高知商高-阪神-カブス-レンジャーズ-四国ILplus・高知-阪神

■通算成績
782試合 60勝 38敗 163ホールド 243セーブ 935回1/3 1220奪三振 防御率2.08

※文章、表中の数字はすべて2020年12月17日終了時点


企画・監修:データスタジアム


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