粘り強い打撃と俊足の名脇役
楽天・渡辺直人はプロ1年目の2007年からショートのレギュラーに定着。持ち味の粘り強い打撃と俊足を生かしたプレーで、球団創設後間もないチームをけん引した。その後は横浜などを経て、18年に8年ぶりに古巣楽天へ復帰。今季は球団史上初の選手兼任コーチとして帯同を続けるも、選手としての出番はなく、現役引退を決断した。
引退試合では「1番・DH」でスタメン出場し、4打数2安打の活躍。最終回には慣れ親しんだショートのポジションに就き、ファンに別れを告げた。
楽天のショートでは、松井稼頭央に次いで歴代2位の高い守備率を誇る。派手さはなくとも、しぶといバッティングや堅実なディフェンスで勝利に貢献。いわゆる“名脇役”として、最後までチームを支え続けた。