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楽天・涌井秀章、最多勝獲得も「後味の悪い1年」 来季「自分8割、他人2割」でさらなる貢献誓う

2020 12/8 06:00SPAIA編集部
楽天・涌井秀章ⒸRakutenEagles
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ⒸRakuten Eagles

3500万円増の1億6000万円で更改

楽天・涌井秀章が12月7日、契約更改交渉に臨み、3500万円アップの1億6000万円でサインした。

「『楽天に来てくれてありがとう』と言われた。選手にとって一番うれしい言葉。こちらこそ取ってもらえてありがとうございますという気持ちです」

昨年12月にロッテから金銭トレードで楽天へ移籍。今季は20試合の登板で11勝4敗、防御率3.60。西武時代の2007、09年とロッテ時代の15年に続き、自身4度目、そしてプロ野球史上初となる3球団での最多勝に輝いた。「正直タイトルを取れるとは実際思っていなくて。ある程度やれる自信はあったんですけど、そういう自信がタイトルにつながったと思っています」

一方で、シーズントータルでの自己評価は厳しい。「タイトルを取れたことはよかったですけど、勝負の9、10、11月とチームを勝たせることができなかった。前半は合格、後半は不合格という後味の悪い1年だったかなと思います」と反省を口にした。

来季については、涌井らしいクールな語り口で「先発としての仕事をするだけ。長いイニングを投げてチームに勝ち星を付けられる仕事をしたいです」と意気込んだ。

来季優勝へ向け仲介役にも意欲

西武時代にプレーをともにした石井一久GMが、来季からは兼任監督として指揮を執る。「監督の考えていることはある程度わかる。たぶん長いイニング投げることとゲームを作ることだと思うので、そこはしっかりやっていければなと思います」とすでにお互いの考えを理解できている様子。

さらに、「ずっと近い存在としてやらしてもらってきたので、ある程度自分のこともわかってもらえていると思うし、自分も(監督のことを)少なからず他の選手よりはわかっていると思う。そこで、例えば『たぶん監督はこう思っているよ』とか他の選手に伝えられればいいかな」とチーム内のコミュニケーション円滑化に一役買うことも考えている。

来季は移籍2年目。「チームの中のこととかも見えてきたので、若手にももっといいアドバイスができたらいい」と語るプロ16年目のベテラン右腕。チーム一丸となって2013年以来8年ぶりのリーグ優勝&日本一を目指す。(金額は推定)

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