岩隈久志や和田毅が背負った背番号21
楽天は12月5日、楽天生命パーク宮城で新入団選手発表会見を開いた。7人のルーキーたちは、同日に開催されていた「楽天イーグルスファン感謝祭2020」にも登場。一様にプロの世界に入る実感が湧いた様子だった。
最速155キロのドラフト1位左腕・早川隆久(早稲田大)は背番号21に決定。「ユニフォームに袖を通して身が引き締まる」と背筋を伸ばした。
楽天の「21」は引退した岩隈久志が球団創設からメジャーに移籍するまで背負っていた番号。早川にとって早稲田大の先輩にあたるソフトバンク・和田毅が現在も着用している番号でもある。「先輩たちに追いつけるような選手になれれば」と意気込みを新たにした。
千葉県出身の早川は木更津総合高で2年春と3年春夏に甲子園出場。3年時は春夏連続ベスト8に進出し、夏は準々決勝で優勝した作新学院・今井達也(現西武)との投げ合いに敗れた。
早稲田大に進学すると1年春からリーグ戦に登板し、3年時に大学日本代表として日米大学選手権で優勝するなど、大学通算14勝(12敗)をマーク。10月のドラフト会議では4球団競合の末、楽天入団が決まった。
ドラフト3位・藤井聖は早川に闘志むき出し
育成枠1人を含む7人のルーキーのうち、6人は投手。ドラフト3位指名を受けた早川と同じ左腕の藤井聖(ENEOS)は「僕も相当負けず嫌いなんで早川君に負けないように頑張りたい」と闘志を剥き出しにすれば、4位の150キロ右腕・内間拓馬(亜細亜大)も「即戦力として私生活からプロ意識を持っていく」と頼もしい言葉を口にした。
また、育成1位の最速153キロのサイド右腕・石田駿(BC栃木)は、9月に栃木入りした川崎宗則(元ソフトバンクなど)から教わった「keep going」を座右の銘に挙げた。「焦らず、自分のペースでやっていけばいいとアドバイスをいただいた。育成から這い上がっていく」と力強く宣言。それぞれがプロとして強い自覚を持つ1日となった。
来年3月で東日本大震災から10年。立花陽三球団社長は「優勝して東北を元気にしたい」と力強く語った。「ドラフトの目玉」と言われた早川ら次代を担う金の卵たちが加わった楽天がソフトバンクの牙城を崩すか。早くも来季が楽しみになってきた。
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